「物流費に、騙されるな!(前編)」
「物流コスト削減!」 このテーマは永遠です。
これを言わなくなった時は日本が資本主義でなくなった時でしょう!今回は『物流コスト削減』のベンチマークをどうすればいいのかについて書かせて頂きます。
「物流コスト削減」という命題を与えられたときに、まず行わなければならないのが物流コストの把握です。これまでよく活用されていた簡便法での物流コスト算出に加え、最近では物流ABCによる物流費算出という方法も頻繁に使われるようになってきました。
<参考>───────────────────────────────
中小企業庁が「物流ABC準拠による物流コスト算定・効率化マニュアル」
を公開しています。
http://www.chusho.meti.go.jp/shogyo/shogyo/040524butu_abc_zouho.htm
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物流コスト算出方法についてはまた別の機会にご説明するとして、なぜ物流費の計算が重要となるのでしょうか?それは、事前に物流費を計算(把握)しておかなければ、目標値の設定も出来ませんし、どれくらい削減できたのかという結果を測ることも出来きないからです。
また、物流費が把握できた時に必ず計算するものがあります。物流費率です。物流費率とは、対売上に対する物流費の割合です。例えば、A社では物流費が5千万円で売上が5億円、ですと物流費率は10%となります。
<A社>───────
売 上 5億円
物 流 費 5千万円
物流費率 10%
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A社で、物流コスト削減プロジェクトをスタートしたときに、その目標設定は、大抵は2通りだと思います。
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1.物流費を10%削減する(5千万円→4.5千万円)
2.物流比率を10%→9%にする
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両方とも、現状のままだと、物流費を500万円カットできれば、達成できるはずです。
ここで、上記1・2での評価方法を考えて見ましょう。
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1.物流費が4500万円未満に抑えられたら、達成と見なす
2.物流費÷売上が9%未満であれば、達成と見なす
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これらの評価方法では、問題が発生します。
発生する問題をケース別にみると、下記のようになります。
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ケースA:売上が上がると?
1が達成しづらくなる
2が達成しやすくなる(固定費の影響があるため)
ケースB:売上が下がると?
1が達成しやすくなる
2が達成しづらくなる(固定費の影響があるため)
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ということが発生します。
また、2はデフレで商品単価が下がるともっと達成しづらくなります。今の時流がデフレであるために、ほとんどの企業では、2(物流費率9%)の達成は厳しいはずです。
かといって、売上金額でのコスト削減のほうが良いかというと、難易度が低い上に、達成したとしても、比率がかなり上がるという事態も発生するかもしれません。
では、「物流費を●●%削減する」「物流比率を●%にする」という目標設定では、営業状況次第で本質(難易度)が変わるとすれば、どのような目標設定が、良いのでしょうか?
(続く)
1968年(昭和43年)10月25日生まれ。上智大学経済学部経済学科を3年で単位取得終了し、渡米。ゴールデンゲート大学MBAをマーケティング専攻にて取得。帰国後、船井総合研究所に入社。その後不動産会社を経て、光輝グループ入社。 光輝グループでは、物流コンサルティング及びアウトソーシング、を主な活動分野し、日本初のゲインシェアリング(成功報酬型アウトソーシング、東証一部企業)を達成する。 2000年2月14日株式会社イー・ロジット設立、代表取締役に就任する。










