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プロの視点

「保管の原則」

私は物流の中でも倉庫業に特化してコンサルティングを行なっております。


昨今、よくご質問をいただく内容の中で、

「倉庫内のモノの置き方にルールや原則はあるのでしょうか?」
「保管スペースと荷捌きスペースの割合はどのくらいにすればよいのでしょうか?」

等のご質問をいただきます。

今回はそういった環境についての考え方についてお話させていただこうかと思います。


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当たり前のようでなかなか実行できない保管原則に、「よく出るものは手前に配置する」という原則があります。


普通は商品を保管する際に商品コードや商品カテゴリー単位でまとめますから、ブロック単位のレイアウトを考える際には入出庫の頻度を考慮します。

棚卸の時に不便だとか、珍しい商品が出荷されるときに探しづらいなどの苦情も出たりすることもありますが、「入れやすく出しやすい」を実行するためにロケーション管理を行うわけで品番順である必要性は全くありません。


倉庫


また、倉庫内(物流センター内)の設計を行なう際ですが、今までの原則は保管棚と通路、荷捌きスペースの割合は50:50とされていました。高い坪当たり単価を有効に利用しようという経済的・投資対効果的な理由からですが、最近では荷捌きスペースを70%とるような空間を確保するのが主流です。


これは商品の高回転が求められるようになったためで、入荷即出荷という形態や入荷後の仕分けを直ちにできるような場所を確保することが目的です。

荷捌き場が狭くて苦労するという話は聞いても、保管場所が狭くて苦労するということは昨今あまり聞きませんよね?

近年、在庫はぎりぎりまで減らさなければならないからです。


倉庫


時流に沿った高回転商品を取り扱う際には、以前と同じような保管形態をとっている場合、作業効率を落とし、採算がとれなくなってしまったというお話をよく聞いたりします。取扱商品がそのような商品であれば思い切ってシフトチェンジしてみることも必要ですね。

ちなみに場内の設計を行なう手順は以下のように行なうと良いと考えられます。

<倉庫内設計手順>
1.場内のブロック(エリア)図(保管・作業・仮置き・通路)
2.棚の配置図(保管エリア内の図面)
3.棚と保管商品の割付
4.ロケーション№の付番

という手順で進めると、倉庫(センター)内のスペースを有効活用できます。


倉庫内設計手順


新しい顧客を獲得した際など、綿密な入出庫計画・保管計画を立てる際に役立つのではないでしょか。
ぜひお役立てください。

株式会社船井総合研究所 戦略プロジェクト本部 ロジスティクスグループ 廣田 幹浩 氏
廣田 幹浩 氏

国内大手物流・ロジスティクス系企業を経て船井総合研究所に入社。物流系システム導入支援や、物流センターの具体的カイゼンを得意とする。物流戦略の立案から戦術・戦闘レベルまでこなす物流「超」現場主義者。 物流技術管理士。(財)中央職業能力開発協会(JAVADA) ロジスティクス検定問題作成委員、(財)社会生産性本部 ビジネスキャリア検定問題作成委員。 「短期間業績アップ請負人」

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