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プロの視点

「中小倉庫業の経営指標」

今回は、中小倉庫会社の視点でお話を進めさせていただこうと思います。

昨今、外資系の資本が入った大型物流センターが多く建設され、物流改革の大きな潮流となっていることは、ご承知のことと思います。

まさに現状は荷主企業が物流効率化を狙って保管施設を集約する傾向が強まり、立地の良い優良施設の需要が拡大しているのが現状です。


倉庫業に特化して業を営んできた中小物流企業は収益減といった影響を大きく受ける環境になっています。

そういった中で、倉庫業を営まれている中小倉庫業様はこれからいかに対応していくべきか、その中で具体的にまず何に着目すべきかというお話しを今回はさせていただきたいと思います。

早速ですが、考えられる方法は3つあります。

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(1)保管効率を高め、現存の倉庫資産を最大活用すること

(2)新型物流センターに対抗すべく、高機能型センターにリニューアルすること

(3)倉庫を改造して全く別施設などに業態転換を行なうこと

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選択する環境にもよりますが、(2)、(3)は非常に資金もかかります。

そのためまず考えられるのは(1)の「保管効率を高め、現存の倉庫資産を最大活用すること」でしょう。

今回はこちらについて詳しくお話したいと思います。


これを行なうためには、2つのことを管理しなければなりません。


「保管効率」と「坪あたり(m2あたり)収入」です。

この二つの数値を上げていくことが、現存の倉庫資産を最大活用することになります。
片方だけではいけません。


「保管効率」を高めるとは、いわゆる倉庫内の限界保管量、(企業によって変わりますが、限界パレット枚数であったり、トン数であったりします)に対して、どれだけの物量が保管されているかといったことになります。こちらは効率といった名称がついているぐらいですから、%で管理していかなければいけません。

例えば1,000坪の倉庫に限界で2,500枚のT11型パレットが保管できるとし、現状が1,500パレット分の保管貨物が保管されているとすれば、保管効率は60%となります。

ちなみに倉庫内は通路の加減があったり、仮置場の加減があったりしますので、65%~70%というのが一つの目安となります。


「坪あたり(㎡あたり)収入」は読んで字のごとくです。

坪あたりいくら儲かっているかという指標で、倉庫の売上高を倉庫面積で割り返していくと算出できます。市場の賃貸料の1.7倍くらいは目標としたいところです。


この2つの指標を絡め合わせて、管理する必要があります。


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1.保管効率が高く、坪あたり収入も高い・・・非常に良好な状態。新しい戦略を考えるステップに入れる。

2.保管効率が高く、坪あたり収入は低い・・・保管効率を追及していっても大幅改善が中々見込めない、顧客との交渉を視野に入れ、業績をアップさせる

3.保管効率が低く、坪あたり収入は高い・・・保管効率を高めることによって、さらに売上を上げることが出来る状況。

4.保管効率が低く、坪あたり収入も低い・・・営業戦略の建て直し等により、まず保管貨物を獲得する必要がある


保管効率と坪当たり収入

この4つの象限のどこに自社の状況が入るかで、採用すべき方向性が大きく変わります。

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中小倉庫企業の経営指標として、まずこの2つの指標を採るところからスタートしていただきたいと思います。

採るべき戦略を間違えると、業績が上がるスピードは鈍化しますし、かつ経営を圧迫することもありますから。

では、早速やってみてください!

株式会社船井総合研究所 戦略プロジェクト本部 ロジスティクスグループ 廣田 幹浩 氏
廣田 幹浩 氏

国内大手物流・ロジスティクス系企業を経て船井総合研究所に入社。物流系システム導入支援や、物流センターの具体的カイゼンを得意とする。物流戦略の立案から戦術・戦闘レベルまでこなす物流「超」現場主義者。 物流技術管理士。(財)中央職業能力開発協会(JAVADA) ロジスティクス検定問題作成委員、(財)社会生産性本部 ビジネスキャリア検定問題作成委員。 「短期間業績アップ請負人」

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