物流現場での作業効率UPポイント【1】~バーコード検品システム導入、5つの注意点~
昨今、パソコンなどの低価格化には目を見張るものがありますが、バーコードスキャナーやハンディターミナルなどのIT機器も、同様に一昔前と比べると非常に安価になってきています。
CCDのタッチスキャナーは数年前まで10万円以上していましたが、今や2~3万円台から販売されており、ハンディターミナルも、以前は2、30万円程度が相場でしたが、現在では一部商品で(赤外線通信でデータ交換をするタイプなど)10万円以下の価格設定が見られるようになっています。

このように機器の低価格化に加えて、ソフト開発の簡易化なども追い風となり、多くの現場でバーコード検品システムが手軽に導入されるようになりました。
しかし、バーコード検品システムを導入しただけで本当に検品精度が上がり、検品時間も大幅に短縮できるのでしょうか?
いいえ、そう単純にはいきません。
まず、バーコード検品システムにおいては、スキャン作業自体が人的作業であり、ここでのミスが後々に響いてしまいます。「バーコード検品システムで99.9・・・%の精度を達成」なんて歌い文句がありますがその0.??%の誤検品は、その人的作業がほとんどを占めます。
それでは、うたい文句通りの高精度・高効率なバーコード検品を実現するにはどういった点に配慮しなければならないのでしょうか?

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1.機器のメンテナンスは責任者を決めて行おう
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バーコード検品システムで使われる機器は精密機器であり、それなりのメンテナンスが必要です。
そのため、誰かが責任をもって定期点検を行わないと機器の早期故障へと繋がります。
しかし、バーコード検品システムのウリ文句にあるように「簡単に誰でも短時間で使いこなせる」ため、これらは主にパート作業員に使用させるのが一般的用途であり、必ず特定の誰かが同じ機材を使うということは少ないはずです。
それゆえ、機器のメンテナンス責任者を決めておくことが非常に重要となる訳です。
機器によってはメンテナンス内容は変わってきますが、基本的には以下のことに留意して点検を行われることをお薦め致します。
・汚れ(特に読み取り面)がないか
・作業済みのデータなどの不要データをのこしたままにしていないか
・配線やコネクターにゆるみなどがないか
・備品(電池など)の予備は用意できているか
名工といわれる職人は自分の仕事道具のメンテナンスは怠りません。いざという時に使えなかったり、使い勝手が悪くては、能率が下がるのは当然で「良いもの」を作ることが出来ないからです。
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2.機器の特性を理解して作業動線を考る
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検品機器は動作形態からみて、下記の3種に大別されます。
・POSレジ用に定位置で行うタイプ
・ハンディターミナルで検品後、パソコン等にデータ転送するタイプ
・無線ハンディターミナルのように、データ通信で行うタイプ
それぞれにタイプで作業動線が異なり、定位置であればその機器が設置されている検品エリアまでの商品移動について考える必要が生じ、移動しながらの検品においても移動順番等も考慮するこになります。
バーコード検品作業は同じ動作を繰り返す機械的な単純作業になります。
スキャンする場合、同じ方向(向き)、同じ位置(高さ)であれば、体勢を変えることなく同じペースで行えます。このように、検品を行い易い環境が整ってこそ、最大限の作業効率が発揮されるのです。
スキャン時に発生するミスで多いのが「2度読み」又は「読み飛ばし」という単純なものです。
通常、作業時は大量の商品を前にして検品を行う訳ですから、スキャンしたものとしていないものの区別を常に明確にしておかなければなりません。
例えば、作業中に検品商品を振り分けられるスペースを確保することが必須と言えます。
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3.前工程の精度アップを図る
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まず、各商品に正確にバーコードが取り付けられていることが前提です。
誤まったバーコードが貼付されていたり、タグがとれていてはそれがそのまま作業ロスとなり、状況によってはそのまま誤出荷へと繋がってしまいます。
また、出荷検品を行う場合であれば、スキャン時に出荷指示データのマッチングをするのが一般的ですが、その出荷指示データに付いても正しくセットされていなければなりません。
このように、検品の前工程での精度を向上させることで続く作業の効率は大きく変わってきます。
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4.スピードより正確さを追求する
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新人の作業員に検品作業を指導すると、初めは1つ1つ丁寧に注意深く作業をこなすのですが、慣れてくるにしたがって徐々に作業スピードが上がり、同時に当初の慎重さを忘れてしまうケースが少なくありません。
「いつもの作業だから」と、ちょっとしたミスを見過ごしやすくなるのです。
ミスをすればリカバリ作業が発生し、当然その分は時間のロスが生じます。
「早くて正確に」は当たり前ですが、トータルの作業効率を考えると「スピードよりもまずは正確に」を意識しなけばなりません。
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5.QC活動等でブラッシュアップ
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作業現場の環境、または入出荷量の波動、商品の変化などによって、環境も検品機器の使用方法も変化します。
それゆえに、少しの工夫で検品作業効率はグンとアップします。
読者の皆様の職場でも、QC活動を行われていらっしゃるところは多いのではないでしょうか。
検品についても同様で、「システムのことは専門部署にまかせて」と言わず、現場で作業される方々の工夫で作業効率や精度も向上させることは十分可能です。
QC活動のネタにして取り組める議題は多いのではないでしょうか。
次回は「ピッキングシステムの導入が効率化への鍵!」をお届けする予定です。
1968年(昭和43年)10月25日生まれ。上智大学経済学部経済学科を3年で単位取得終了し、渡米。ゴールデンゲート大学MBAをマーケティング専攻にて取得。帰国後、船井総合研究所に入社。その後不動産会社を経て、光輝グループ入社。 光輝グループでは、物流コンサルティング及びアウトソーシング、を主な活動分野し、日本初のゲインシェアリング(成功報酬型アウトソーシング、東証一部企業)を達成する。 2000年2月14日株式会社イー・ロジット設立、代表取締役に就任する。










