出荷ミス削減へのアプローチ:このようにして誤出荷を激減させた
(1)プロローグ
私が前職の時代、経営企画室室長から物流本部本部長の役職に着いたとき、
その最初の仕事が、誤配に対する苦情を営業から聞くことでした。
あるお得意先からは、間違った納品回数ワースト3に入っていると言われているとのことで、
物流は営業をサポートする部署でありながら、逆に足を引っ張っているとの苦情が頻繁にありました。
しかしながら、それではそれがどれ位の件数の誤出荷なのか、
増えているのか、減っているのかのという現状把握がまったくなされていませんでした。
ある日営業部長から電話があり、メインの得意先に対して1ヶ月に二度も誤配が発生している、
先方の物流担当部長が大変お怒りなので、直接連絡して収拾してほしいとの内容でした。
その時はすぐさま物流センター長に連絡して、正しい商品を二人で持参して謝りにかけつけましたが、
その時、このようなその場しのぎのやり方ではもう限界だと強く感じました。
そこで、物流本部として二つの目標を掲げました。
一つ目は物流コストの削減です。
おおよそ売上の1%程度のコストダウンを目標としました。
二つ目は誤出荷の大幅削減です。

今回は、二つ目の目標である誤出荷の大幅削減にどの様に取組んだかについて説明します。
最初に取組んだのは、物流本部、生産本部、
コンピュータ部門からなる物流改革プロジェクトチームの立ち上げです。
上記二つの目標を効率よく、手戻りなしで推進するには
このプロジェクト体制が有効であると考えたからです。
それから、次に、当時おおよそのデータとして、出荷件数月5,000件、
出荷伝票行数月60,000件で誤配が月30件~40件という誤出荷を
3ヶ月以内に月間3件以内に抑えるという具体的な目標を設定しました。
そして、この誤配削減目標達成の為に、
「発生するミスの発見と防止」のスローガンの下に三つの切り口からプロジェクトを推進しました。
この三つの切り口とは
1、物流現場の見える化
2、ミスの発見方法
3、ミスの事前防止対策です。

次回より具体的な内容を説明します。
1970年関西大学工学部卒業。卒業後、大手食品メーカーに勤務しコンピュータシステムの開発を担当。その後、産業能率大学非常勤講師などを経て中堅文具メーカー(大阪)に勤務。同社にて、常務取締役 物流本部本部長として物流改革を担当する。現在は、中堅企業に対する物流コンサルタントとして活躍中。
中堅製造業への生産管理高度化指導に対して京都府知事より感謝状、中堅企業への物流改革貢献に対して大阪府知事賞を受賞。
主な書籍「MRP導入手引書(財団法人大阪科学技術センターより出版)」、「企業内SEのためのコンサルティング能力開発セミナーテキスト(産業能率大学より出版)」。















