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プロの視点

物流現場での品質UPポイント【5】 ~日々の棚卸の方法と利点・欠点~

08/09/29>>株式会社イー・ロジット チーフコンサルタント角井亮一 監修

先日、ある食品卸様の「在庫精度プロジェクト」に参加しました。
そのプロジェクト開始前に、方針決定のための調査をさせて頂き、報告書をまとめました。


その中で多数のご提案をさせて頂きましたが、その1つ、
「日々の棚卸の実施」について、述べていきたいと思います。


「日々の棚卸の実施」をご提案させて頂きましたのには理由があります。


いくつかの主要数値を用いて分析すると、下記のような状況が判明しました。


 1.在庫差異金額が大きい商品は毎回特定のものである
 2.在庫差異が起きている商品は在庫アイテム数の1/3に及んでいる


この状況において棚卸の実施方法としては、下記を考えました。


イメージ図


この3つの方法を、私自身で候補とし、チームとして検討に入りました。

その選定方法として、

 ・在庫差異を日々確認できる
 ・現場作業員が正確な作業を心がけるようになる

というような効果が得られることを実施条件と考えました。


この効果を最大にしようとすると、Cの稼動アイテム棚卸が一番です。

しかし、現状でこれを実施しようと検討すると、当然ですがコスト問題が発生してしまいます。
人員において約10名、実施時間において約4時間といったシミュレーション結果が出ました。


日々実施しなければなりませんから、追加コストとしては大きくなりすぎると判断しました。

物流現場においては、コストは、いくら掛けてもいいというものではありません。
限られた予算の中でやりくりしないといけませんので、稼動アイテムの棚卸の実施は、
一番効果があるのですが、現実的コストの状況の中では実施は難しくなりました。


では、どれを実施したかといえば、重点棚卸と循環棚卸を組み合わせて実施しました。


実際、物流現場において、私自身が実施に立会いましたが、やはり日々差異の報告が入ります。
日々の差異原因の調査は行っていると、関係者の記憶が新しく、
すぐに原因が追求でき、修正を行っていけます。


そうなると、当然、在庫精度があがっていきました。

また、在庫差異の原因の多いものも把握され、それにより
その部分の業務フローの見直しができ、在庫精度が向上されました。

このように棚卸を実施するのは、現場における原点です。

1度、日々の棚卸をご検討されてはいかがでしょうか?

株式会社イー・ロジット チーフコンサルタント 角井 亮一 氏
角井 亮一 氏

1968年(昭和43年)10月25日生まれ。上智大学経済学部経済学科を3年で単位取得終了し、渡米。ゴールデンゲート大学MBAをマーケティング専攻にて取得。帰国後、船井総合研究所に入社。その後不動産会社を経て、光輝グループ入社。 光輝グループでは、物流コンサルティング及びアウトソーシング、を主な活動分野し、日本初のゲインシェアリング(成功報酬型アウトソーシング、東証一部企業)を達成する。 2000年2月14日株式会社イー・ロジット設立、代表取締役に就任する。

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