外食産業に対する物流企業からの提案ポイント その3
外食産業での物流担当の基本的使命は、
『店舗で必要とする食材を安価で安心・安全・安定供給できる仕組み作り』
であります。
その仕組み作りの中で、
特に店舗への食材の納品価格を如何に引き下げるのかが重要となっております。
(前回12/1 参照)
その実現のために
必要とする食材をどのような購買(仕入)を行うのか、
その食材をどのような物流で店舗へ流通を行うのか、
を考えたうえで、
その購買と物流のトータルコストを引き下げる仕組みを作りを検討します。
そして、その仕組みは問屋を使った仕入(問屋物流)でも、
直接仕入で独自物流を構築してもどちらでもいいのです。

目的は、如何に店舗への食材の納品価格を引き下げるかであります。
それが実現でる方法であれば「問屋物流」でも「独自物流」でもどちらでもいいのです。
三回目の今回は、外食産業における業務用問屋仕入(問屋物流)と
独自物流(独自で物流構築、俗言う商物分離)についてお話します。
外食産業においては、業務用問屋の存在は単なる仕入先(帳合い先)としてだけでなく、
物流機能としても大変重要で欠かせないものであります。
例えば、小規模チェーンなど、まだ店舗が少なく、かつ、エリア的にも店舗が点在している場合は、
独自で物流を組む(物流企業に委託する)のはコスト上、
及び、(社内に物流組織がない為)管理上難しい。
また、バイイングパワーも無い為、総じて業務用問屋に商流・物流共に任せる方が遥かに効率的になります。
逆に、チェーンの規模が大きくなると、エリア当りの店舗密度も増し、
また、バイイングパワーも大きくなる為、
問屋経由の仕入でなく、外食本部直接仕入、かつ、物流センター及び店舗への配送などの物流も独自で効率的に構築できるようになります。
業務用問屋に頼ることなく効率的に購買(仕入)と物流が構築できます。
よって、
チェーンの規模・・・小規模 ⇒中規模 ⇒大規模チェーンになるに従い、業務用問屋物流から独自物流へ移行していく傾向があります。
(前々回10/27記事 参照)
しかし、
実際には問屋物流と独自物流を組み合わせた形で店舗へ食材を供給する外食企業も多いのも事実です。
具体的には、
配送効率が悪い部分のみを問屋物流にしたり、
小ロット多品種で多頻度納品が必要な食材群を問屋に任せたりします。
それ以外の効率の良い部分・・店舗が集中している首都圏など配送効率がよく、
大量消費など購買効率が良い商品などを独自物流(センター化)で構築したりします。
ゆえに、
物流企業が外食産業へ提案する場合は、その対象とする外食企業において、
購買と物流がどのようになっているのか、
問屋物流と独自物流がどのようになっているのか特性を十分把握し、
そのうえで、
購買と物流が効率的かつ適正な物流スキームを提案する必要があります。
物流企業にとっては、外食産業の購買(仕入)方法、業務用問屋について理解するのは大変かもしれませんが、
同業者との差別化の為にも、この部分に踏み込む価値は十分あると思います。
『日本一の物流チームで外食産業に貢献する』を合言葉に、外食産業の購買(仕入)と物流の合理化を目指す業務用食材物流を専門としたロジスティクスエンジニア。















