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プロの視点

倉庫のABC管理・・・その1

倉庫の管理においてABC管理ということはよく聞きます。
簡単に言うと、倉庫を手前から順にA、B、Cとゾーンに分け

「よく動く商品はなるべく手前(下段)に置き」
「あまり動かない商品は奥(上段)に置く」

というようなことです。

理屈は簡単、「よく動く商品」を倉庫の手前に置くことにより、
作業の動線を短くして作業効率を高くしようという考え方です。


よく言われるのは下記のような色分け

出荷量と在庫

A管理品 出荷量80%、在庫20%
B管理品 出荷量15%、在庫30%
C管理品 出荷量 5%、在庫50%

細かい数字は、在庫特性によって若干異なりますが、大枠としてはこんな配分です。


ではこの「よく動く」という指標を作るときに、何を持って「よく動く」と判断するのが
正しいのでしょうか?

「売上が多い商品?」

「出荷量(重量、容量)が多い商品?」

「出荷ケース数が多い商品?」


どれも間違ってはいませんが私が考える一番正しい指標は、
商品当たりの「アクセス回数/在庫量」です。


例えば、シングルピッキング(届け先別荷揃え)をしている場合を例に考えてみましょう。

【A商品】   
出荷量 100個、1,000kg、3パレット 
出荷件数 5件  
在庫量 10パレット

【B商品】   
出荷量  50個、350kg、1パレット  
出荷件数 30件 
在庫量 5パレット

どちらをAゾーンに置くと作業効率が良いと思いますか?


A商品とB商品の比較

A商品はB商品より出荷個数で2倍、出荷重量で3倍ですが、アクセス回数はB商品の1/6です。
(シングルピッキングの場合のアクセス回数は出荷件数・・・すなわち「オーダー行数」)

在庫量はA商品がB商品の2倍あるので、1パレットあたりのアクセス回数は、
A商品1に対しB商品は12倍となります。

倉庫での作業を考えた場合、B商品はA商品の12倍のアクセス回数があるわけですから、
B商品の方が手前にあった方が作業効率が高いことは言うまでもありません。

株式会社 エスワイ・ロジステックス 取締役 成沢 拓也 氏
成沢 拓也 氏

昭和47年宮城県仙台市生まれ。平成2年仙台第二高等学校卒業、平成6年東北学院大学卒業。
大手物流会社の現場やSEを経験後3PL担当営業に従事。数多くの物流センター構築に携わる。平成18年より(株)エスワイ・ロジステックスの営業・企画担当取締役として物流コンサルティング、3PL構築に従事。現在は環境配慮型物流のビジネスモデルを展開中。
趣味は料理、釣り、ゴルフ。料理の腕はプロ級。

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