物流診断の重要性
前回よりお話をさせていただいております、不況下だから行うべき物流の施策について、
今回もお話をさせていただこうと思います。
不況下に物流コストを削減していくためには、まず自社の物流の実態を把握しなければいけません。
また物流企業である場合には顧客への不況型提案を行うために、顧客の物流事情をしっかりと
把握しておかなければいけません。
しっかり把握する、実態を把握するというのはどういうことでしょうか?
それは物流に関する様々な切り口から、実態を数値に置き換えることです。
健康診断でも患者に聴診器をあて、ヒアリングをし、悪いところを明らかにするということを行い、
そしてその結果、治療方針を決めていくのです。 その診断を物流でも行う必要があります。
切り口は物流の6機能から行うとわかりやすいと思います。

輸送・・・積載効率・車輌稼働率・車輌回転数・遅延発生率など
保管・・・保管効率・通路率・容積率・在庫回転率など
荷役・・・一人時間当たり作業量・一人当たり担当面積・入出荷タイムチャート・1作業当たりコストなど
包装・・・1日あたり梱包数量・1梱包あたりコスト・包装資材別活用頻度など
流通加工・・・流通加工工程フロー・作業員別加工数量(時間・日あたり)・不良発生率など
IT・・・IT活用頻度・投資対効果など
上記は代表的な観点ですが、もちろん業種・業態によって、項目の増減は発生するでしょう。
その際は独自の指標を追加する、または必要でないものは診断しないなどの
アクションをとればよいと思われます。
重要なポイントは数値化し、他社と比べる、目標と比べるということをしながら、
どこに問題があるのかを発見することです。
また逆の観点からいうと、どこを伸ばしていくべきかを見ることが
出来るようにするということにもなります。

また物流能力の強化・改善には、手がけていく順序が非常に大切です。
順序を見誤ってしまうことにより、改善・改革スピードが非常に遅くなってしまったり、
効果が出にくくなってしまうことが多々あります。
診断をしっかり行い、順序を決定し、しっかりと落とし込んでいく、
不況下に勝ち残るべき物流能力の強化のためにしっかりと診断を行っておくべきです。
自社で、または顧客への提案としてぜひ活用していただきたいと思います。
国内大手物流・ロジスティクス系企業を経て船井総合研究所に入社。物流系システム導入支援や、物流センターの具体的カイゼンを得意とする。物流戦略の立案から戦術・戦闘レベルまでこなす物流「超」現場主義者。 物流技術管理士。(財)中央職業能力開発協会(JAVADA) ロジスティクス検定問題作成委員、(財)社会生産性本部 ビジネスキャリア検定問題作成委員。 「短期間業績アップ請負人」















