卸売業・物流業の生き残り(前編)
この20数年来、卸売業者の立場は、SCMの整備や、
3PL業者による小売店へのメーカー直納物流が主流になりつつあり、非常に厳しくなっています。
中でも、メーカーや大規模小売店、または物流会社などが、一括納品センターを全国的に
展開してきたことは、卸売業者の存在意義すら危ぶまれることとなりました。
これに対抗すべく、卸売業者は生き残りを賭け、商品戦略として、流通加工サービスへの取組みや、
オリジナル商品の開発、情報システム整備として、ITを利用した受発注システムなどの導入、
物流戦略としては、リードタイム短縮のためのメーカー直送対応など、試行錯誤していました。

また、これらのサービス以外にも、本来の卸売業以外の事業を手がける企業もあり、
卸売業だけでは生き残れない実態が浮き彫りになっています。
しかしこれらの事業戦略も、そろそろ頭打ちになる時期に来ており、その新たな向け先は、いまだ不透明です。
中には、すでに、金融機関と同じように、資金力のある企業に、吸収されてしまった企業もあります。
まだまだ、この状況は続くでしょう。
悲しいことですが、何も手を打たなければ、強い企業が、弱い企業を取り込んでしまうか、
自社から顧客が離れ、腐敗していきます。
では、取り込まれまいとするためには、個々の企業は、どのような対策が必要なのでしょうか。
答えは、顧客から信頼できる企業として、情報力を持つ(情報武装する)ことと、
物流を更にもっと鍛えるしかありません。

人間活動に置き換えると、相手が欲しがるであろう情報を、他人よりも多く持ち、そして、体を鍛え、
成果を出せば、もっと応援してもらえるようになります。
株主や顧客からの信頼度が高くなるのです。
スポーツ選手と同じようです。
物流は筋肉や血流でもあります。よって、物流は鍛え続けなければならないのです。
なぜなら、物流は、卸売業だけでなく、全ての企業に共通している生命線であるはずだからです。
(次回に続く)
1968年(昭和43年)10月25日生まれ。上智大学経済学部経済学科を3年で単位取得終了し、渡米。ゴールデンゲート大学MBAをマーケティング専攻にて取得。帰国後、船井総合研究所に入社。その後不動産会社を経て、光輝グループ入社。 光輝グループでは、物流コンサルティング及びアウトソーシング、を主な活動分野し、日本初のゲインシェアリング(成功報酬型アウトソーシング、東証一部企業)を達成する。 2000年2月14日株式会社イー・ロジット設立、代表取締役に就任する。














