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プロの視点

卸売業・物流業の生き残り(前編)

09/06/01>>角井亮一 監修

この20数年来、卸売業者の立場は、SCMの整備や、
3PL業者による小売店へのメーカー直納物流が主流になりつつあり、非常に厳しくなっています。

中でも、メーカーや大規模小売店、または物流会社などが、一括納品センターを全国的に
展開してきたことは、卸売業者の存在意義すら危ぶまれることとなりました。

これに対抗すべく、卸売業者は生き残りを賭け、商品戦略として、流通加工サービスへの取組みや、
オリジナル商品の開発、情報システム整備として、ITを利用した受発注システムなどの導入、
物流戦略としては、リードタイム短縮のためのメーカー直送対応など、試行錯誤していました。

商品戦略と物流戦略の試行錯誤

また、これらのサービス以外にも、本来の卸売業以外の事業を手がける企業もあり、
卸売業だけでは生き残れない実態が浮き彫りになっています。

しかしこれらの事業戦略も、そろそろ頭打ちになる時期に来ており、その新たな向け先は、いまだ不透明です。

中には、すでに、金融機関と同じように、資金力のある企業に、吸収されてしまった企業もあります。
まだまだ、この状況は続くでしょう。

悲しいことですが、何も手を打たなければ、強い企業が、弱い企業を取り込んでしまうか、
自社から顧客が離れ、腐敗していきます。

では、取り込まれまいとするためには、個々の企業は、どのような対策が必要なのでしょうか。
答えは、顧客から信頼できる企業として、情報力を持つ(情報武装する)ことと、
物流を更にもっと鍛えるしかありません。

顧客から信頼できる企業として、情報力を持つ(情報武装する)こと

人間活動に置き換えると、相手が欲しがるであろう情報を、他人よりも多く持ち、そして、体を鍛え、
成果を出せば、もっと応援してもらえるようになります。
株主や顧客からの信頼度が高くなるのです。
スポーツ選手と同じようです。

物流は筋肉や血流でもあります。よって、物流は鍛え続けなければならないのです。
なぜなら、物流は、卸売業だけでなく、全ての企業に共通している生命線であるはずだからです。

(次回に続く)

株式会社イー・ロジット チーフコンサルタント 角井 亮一 氏
角井 亮一 氏

1968年(昭和43年)10月25日生まれ。上智大学経済学部経済学科を3年で単位取得終了し、渡米。ゴールデンゲート大学MBAをマーケティング専攻にて取得。帰国後、船井総合研究所に入社。その後不動産会社を経て、光輝グループ入社。 光輝グループでは、物流コンサルティング及びアウトソーシング、を主な活動分野し、日本初のゲインシェアリング(成功報酬型アウトソーシング、東証一部企業)を達成する。 2000年2月14日株式会社イー・ロジット設立、代表取締役に就任する。

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