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プロの視点

ルート配送の改善による環境負荷の軽減

09/06/15>>成沢 拓也 氏

今回は、実際の運用例をご紹介いたします。
ルート配送の改善による環境負荷軽減の方法です。

ルート配送の改善による環境負荷軽減の方法


工場から配送先Aと配送先Bに対しては、定期的に配送を行うと仮定します。

      工場からの距離 平均的な納品物量
配送先A  50km      500kg
配送先B  50km      2500kg

配送先Aと配送先Bとは20km離れています。

改善前は、配送先A→配送先Bの順番で配送を行っています。
改善後は、配送先B→配送先Aの順番に変更しました。

積載率の観点からみると、改善前の方が効率が高いように見えるのですが、
実際にはトンキロが削減されるので、改善後の方が高効率輸送となります。

要するに「物量の多い配送先を先に納めること」で、環境負荷の軽減がはかれます。
(距離などの条件が同一であればですが)

図の場合の一運行あたりの改善効果は下記のとおりです。

CO2排出量 69.2kg→66.3kg(-2.9kg)
燃料消費量 26.42L→25.32L(-1.1L)

もちろん台数や稼働日数が多ければ、改善効果は比例して大きくなります。
車両に対する負担も軽減するので、消耗品の劣化も軽減されます。

ルート配送の納品順番については、納品先の希望時間などによる制約があるので
簡単に変えることはできないと思います。
しかしながら、環境負荷軽減という切り口であれば、
納品先にもご相談に乗って頂ける可能性があるかもしれませんよ。

また、ご提案する場合には以下のポイントをきっちりおさえる必要があります。

(1)ルート配送の改善による効果のシェアリング方法
改善効果のシェアリングの方法については、明確にしてご提案しましょう。
コストではなく、CO2排出量の削減効果を集計して提出するだけでも、
荷主にとってはメリットがある場合があります。

(2)ルート配送のドライバーへの教育
配送先の協力をお願いする以上、ドライバーへの教育は必須です。
配送先で待機中にエンジンをかけっ放しにしたり、
空ぶかしをするようではそもそも意味が無くなってしまいます。

株式会社 エスワイ・ロジステックス 取締役 成沢 拓也 氏
成沢 拓也 氏

昭和47年宮城県仙台市生まれ。平成2年仙台第二高等学校卒業、平成6年東北学院大学卒業。
大手物流会社の現場やSEを経験後3PL担当営業に従事。数多くの物流センター構築に携わる。平成18年より(株)エスワイ・ロジステックスの営業・企画担当取締役として物流コンサルティング、3PL構築に従事。現在は環境配慮型物流のビジネスモデルを展開中。
趣味は料理、釣り、ゴルフ。料理の腕はプロ級。

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