在庫管理で失敗しないために(1)
自社で在庫をかかえて事業をおこなっている企業は、いかに在庫数を把握するか、
いかに最適な在庫を確保(あるいは削減)するか、日々頭を悩ませていることでしょう。
営業にとって在庫は販売機会損失を防ぐために欠かせないものです。
また、生産部門にとっては、いかに多くの商品を効率よく安く作るかが重要な要素となります。
しかし、中小企業で在庫管理がしっかりできている企業はごくわずかです。
営業、調達、生産、物流など各部門がそれぞれの考えで計画をたてているため、
多くのムダが発生し、真の問題を隠しているのです。
あらためて、在庫とは何か、在庫を管理するとはどういうことか考えてみませんか。
このコラム「在庫管理で失敗しないために」では、
・在庫とは何か、なぜ在庫が増えるのか
・在庫を管理することの意味
・在庫管理がうまくいかない本当の理由とは何か
などをご紹介していきたいと思います。
1.在庫とは何か
在庫管理を考える前に、まず在庫とは何かをみてみましょう。
在庫を考える視点として、「物」としての見方と「資金」としての見方があることをご理解下さい。
まず「物」としての視点は、仕入・生産と販売の差です。在庫になる、その理由としては
次の3つがあげられます。
(1)受入量と払出量の差異
(2)受入と払出の時間の差異
(3)販売のための準備
(3)の販売のための準備は、おもに予測しにくい需要変動による欠品などのリスクを回避するため、
余分に在庫するというものです。多くの企業が在庫する一番大きな理由ではないでしょうか。
次に「資金」としての視点ですが、これは資金の滞留を意味します。
つまり財務諸表で表現される在庫のことで、次の3つがあげられます。
(1)棚卸資産
(2)売上原価算出の要素
(3)資金循環の一形態
「物」と「資金」の2つの視点で在庫をとらえることがこれから大切になりますので、覚えておいてください。
昭和36年鹿児島県大島郡生まれ。中央大学国際経済学部卒。ユーザックシステム株式会社にて、物流システムの担当営業として従事。物流センターへの業務改善提案を得意とし、数多くのコンサルティング、システム提案・構築に携わる。業務改善コンセプトは、『出荷現場とシステムの調和』。















