卸売業・物流業の生き残り(後編)
ここのところの経済不況で、大手企業が営業利益の下方修正を伝える記事が、沢山掲載されています。
メーカーから卸売業への物流経路が、直接小売業へ向いてしまわないように、
また、同業者に取られないように、小売業よりもいち早く、消費者ニーズをかき集め、
情報には常に目を向け、物流サービスの向上を意識することが大事なのです。
物流を鍛えれば、現在の事業(商権)を固めるだけでなく、新たな事業展開も期待できます。
物流を鍛えるための要素を洗い出してみました。
1.常に物流現場に問題意識を持たせる
2.経営及び物流の方針が明確化で、物流現場の従業員全員がそれに向かって日々努力する
3.物流指標(物流KPI)を設定、管理し、改善活動を行い続ける
4.物流費の増減の根源をつかんでおく
5.5S・挨拶を徹底する
6.ホウレンソウの徹底を怠らない
7.QC活動を継続させる
他にも重要な要素があるかもしれません。
物流を鍛えるということは、「物流改善の活動を行い続ける」ということなのです。
しかも、継続的に、徹底的に行うのです。
卸売業は、仕入商品を小売店へ販売するために出荷作業を行います。
商品を倉庫に入れ、顧客が求める数量だけ出荷するという、モノの流れを管理しているため、
物流機能を有しています。また物流業であるとも言えます。
物流業との違いは、流れるモノである"商品"を売るという行為があることだけの違いです。
卸売業にせよ物流業にせよ、伸びている企業に共通する"思考"があり ます。
それは改善を行うための視点・原点は、誰が原因なのかを追究するのではなく、
どのマニュアルに問題があるのか、どこの指示フローに 欠陥があるのかを追求していくところにあります。
追及し、原因がわかった時点で、『すぐに』是正し、そして『すぐに』 その教育を行います。
しかし、マニュアルやフローが無ければ、小手先の注意・指導をすることしかできません。
問題となった(直接・間接的に原因になった)人を注意、処分しても一時的にその問題はなくなりますが、
改善したわけではありません。
現状維持でしかありません。良くなることはありません。いずれまた、同じ問題が発生します。
そのような職場では、一番大事なことを後回しする環境になっているのです。
改善をするなら、その業務や作業の流れを見直さなければなりません。
作業工程がA→B→C→D→・・・と続くフローがあったとします。
問題が発生する工程がCであれば、その前工程との間にB´という工程を入れる
(A→B→B´→C→D→・・・)と、こともあります。
逆に第3者が作業の流れをじっくりと見ると、Bの工程は不要になる
(A→C→D→・・・)こともあります。いわゆるムダな作業の省きです。
これらが改善です。

この活動を繰り返すうちに、社内から高評価され、顧客からも高評価 され、
その職場の環境は変わっていきます。更に職場を良くしていこうという風土が出来上がります。
これが口コミとなり、取引先が更に増えていくという好循環が生まれるのです。
読者の皆様の職場では、原因追求は人に向いていますか?
それとも、コトに向いていますか?
1968年(昭和43年)10月25日生まれ。上智大学経済学部経済学科を3年で単位取得終了し、渡米。ゴールデンゲート大学MBAをマーケティング専攻にて取得。帰国後、船井総合研究所に入社。その後不動産会社を経て、光輝グループ入社。 光輝グループでは、物流コンサルティング及びアウトソーシング、を主な活動分野し、日本初のゲインシェアリング(成功報酬型アウトソーシング、東証一部企業)を達成する。 2000年2月14日株式会社イー・ロジット設立、代表取締役に就任する。















