効果的なお見積り提出方法 その2
お見積りの単価の設定方法においても、ちょっとした工夫で他社と差別化することができます。
配送運賃のお見積りについては、たいていの場合以下の原則の上で成り立っています。
(1)配送量が多くなると運賃が高くなる
(2)配送距離が長くなると運賃が高くなる
(3)配送量が多くなると単価が安くなる(割引が適用される)
(4)上記の3つの条件を満たした中で、ある程度分かり易い単価設定を行う
先日、弊社のパートナー様より下記のような見積りの提示がありました。
配送商品 : 軽量品
配送先 : 近距離
平均輸送量 : 30才/1件 (1才とはおよそ「みかん箱」1個分の容積です)
配送価格 : 以下の単価表(実際の単価ではありません・・・)
(一件あたりの運賃)

これを上記の4つの条件にあてはめてみましょう。
(1)・・・ 出荷量が増えると配送運賃が高くなるようになっていますね。
(2)・・・ 近距離エリアなので、この場合は同一距離とみなします。
(3)・・・ 1才あたりの金額を比較すると出荷量が3才の場合は200円、
出荷量が100才の場合は100円ですのでこれも満たされているように見えます。
(4)・・・ 単価のランクは10段階なので、ある程度簡単に運賃計算ができます。
一見何も問題ないように見えますが、これをグラフにして見てみましょう。
グラフ1 (出荷量に応じた単価と運賃の変動)

出荷量に応じて段階的に配送運賃が上がっていきます。
配送単価(円/才)は全体的には出荷量に応じて下がりますが、
局所では大きな単価変動が発生してしまいます。
これを荷主の立場から見ますと、
出荷量が50才の場合 ・・・ 配送運賃は5000円 ・・・ 単価は100円/才
出荷量が60才の場合 ・・・ 配送運賃は10000円 ・・・ 単価は167円/才
出荷量が50才の場合と60才の場合を比較すると、
60才出荷した場合の方が単価が大幅に高くなってしまうということです。
つまり上記の4つの条件うち(3)については満たしていないということが言えます。
弊社がパートナー様と相談をした上で新たにご提案した単価は以下のとおりです。
(一件あたりの運賃)

グラフ2 (出荷量に応じた単価と運賃の変動)

先の4つの条件と比較しても全く問題ありません。
上記の二つの単価設定ではどちらが荷主にとって親切か一目瞭然ですよね。
同じお見積りを出す場合でも、荷主のことを考えてお見積りをご提示することによって
他社に差別化をすることができますよ。
昭和47年宮城県仙台市生まれ。平成2年仙台第二高等学校卒業、平成6年東北学院大学卒業。
大手物流会社の現場やSEを経験後3PL担当営業に従事。数多くの物流センター構築に携わる。平成18年より(株)エスワイ・ロジステックスの営業・企画担当取締役として物流コンサルティング、3PL構築に従事。現在は環境配慮型物流のビジネスモデルを展開中。
趣味は料理、釣り、ゴルフ。料理の腕はプロ級。















