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プロの視点

在庫管理で失敗しないために(4)

09/09/28>>徳 伸一

在庫管理で大切な指標

在庫管理をおこなう上で、在庫の状況を表現するために利用する指標がいくつかあります。
これらは、単なる数字(個、ケース、パレット)としてではなく、
物流に携わる以外の人達とも共有化したい指標です。
ここでは代表的な3つの指標をご紹介しましょう。

(1)ABC分析
重点管理品目を明らかにするために用いられ、売上などの多いものから、A、B、Cと3分類されます。
営業部門は金額で評価することが多く、物流部門では出荷頻度も用いられます。
(利用例)出荷金額(頻度)に応じた発注方式
A=定期発注、B=定量発注、C=不定期発注 など

(2)在庫回転率
ある期間の売上高(または売上原価)を在庫高で割ったもの。
年間の売上高が25億円、期末棚卸在庫が1億円であれば、在庫回転率は25(回転)。
回転率が高いほど、在庫が売上に貢献していることとなります。

(3)交差比率
商品が効率よく利益を生み出しているかを測る指数で、大きいほうが良いといえます。
交差比率=粗利益率×在庫回転率=粗利益÷在庫高


商品別の在庫管理の指標(例)
図表1 商品別の在庫管理の指標(例)


この表で見ると、商品Bの粗利額が一番大きいですが在庫回転率が悪く、交差比率も低い値となっています。
商品Cの粗利率は高いですが、やはり交差比率が低いです。
商品AはBに比べ粗利額は低いですが、在庫回転率がよく、交差比率が高いため、
効率よく利益を生み出していることが分かります。

このほかに在庫管理を行う上で重要な図表があります。
次ページに示すのは、出荷対応日数と出荷日数(出荷頻度)の関係を表したものです(図表2)。

出荷対応日数とは、商品別の月末在庫量を1日あたりの平均出荷量で割ったものです。
つまり、その商品が何日分の在庫を持っているかという数値で、
100という数字は100日分の在庫があることを表します。
また、出荷日数は一か月に何回出荷があるかということで、数時が大きくなるほど、
よく出荷される商品を意味します。


出荷対応日数と出荷日数の関係
図表2 出荷対応日数と出荷日数の関係
(2009年4月「物流コスト削減セミナー」湯浅和夫氏の講演資料より)


物流センターでは一般的には図表2の網かけ部分、15日分の在庫でよいはずです。
しかし、多くの商品が過剰に在庫されていることわかります。
特に出荷日数の小さい商品の過剰在庫が目立ちます。

このように、出荷頻度と在庫量の関係を定期的にチェックすることも、
在庫を管理する上で重要な指標となります。

ユーザックシステム株式会社 徳 伸一
徳 伸一 氏

昭和36年鹿児島県大島郡生まれ。中央大学国際経済学部卒。ユーザックシステム株式会社にて、物流システムの担当営業として従事。物流センターへの業務改善提案を得意とし、数多くのコンサルティング、システム提案・構築に携わる。業務改善コンセプトは、『出荷現場とシステムの調和』。

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