物流を磨けば企業が輝く!【1】~物流には、経営感覚が必要~ 例)在庫削減
昔、あるコンサルティング会社の社長に「角井、物流で売上UPなんて、あり得んから言うな!」
と言われたことを、たまに思い出します。
今、様々な場面で「ビジネスに効く・・」とか「勝ち組の・・」などという言葉を見るようになってきました。
また、そのコンサルティング会社まで同じようなことを言い始めました。
2000年前後は、経費削減策のオンパレードでした。
様々な会社で究極の経費削減策を見るたびに、「大丈夫かな。この会社。」と感じたものでした。
なぜなら、その経費削減策は、売上を下げる可能性があったり、生産性を下げる効果を持っていたからです。
分かり易い例で説明しましょう。
例えば、『在庫回転数』。そのころは、SCMという言葉が出始めていました。
当然、在庫を減らすことは「善」です。だから、進んだ考えを持った企業は、「在庫を減らせ!」と
全社一丸で頑張りました。
しかし、在庫を減らす場所が違えば、とんでもないことを起こします。
どこかというと、売り場です。最近の言葉で言うと「買い場」です。
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一人の消費者として想像してください。
あなたは、洗濯機が壊れてしまったので、夫婦揃って、「激安」で評判の郊外家電チェーン店に行きました。
そこへ行く道中、あなたは運転しながら聞きました。
あなた「どんなものが欲しいんだ?」
奥さん「値段を見ないと分からないんだけど、乾燥も出来るものが欲しいの。。。」続けて・・・
「洗剤が要らないっていうのもあるらしいし。。。」
「夜中でも洗濯できる静かなものなら、お互い仕事で夜遅くなっても、隣の部屋に遠慮しなくても良いし。。。」
まだ続く。。。
「あの相撲取りがCMしてる『縦・・・』も一度見てみたいなあ」
と止まらなく、勝手に一人で喋っている言葉を、半分だけ聞きながら、「うんうん、ふ~ん」と返しています。
家電店に到着してみると、いつも駐車場が一杯なのに、今日は空いてる。
(ん? おかしいなあ・・ 給料日前だからかなあ・・・)
店内に入ってみると、いつもと違う雰囲気だけど、買い物嫌いのあなたにはよく分かりません。
その時、奥さんが1オクターブ高い声で言いました。
「乾燥も出来る洗濯機が置いてないよー。洗剤が要らない洗濯機は、現品だけだってー!!」
あなたは、その店で買いますか?
まず奥さんは、「別の店に行こう」って言うことは容易に想像つきます。
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在庫を減らすことは、財務にとって良いことです。
また当然経営にとっても良いことです。キャッシュ(手元現金)が増えるからです。
でも、それを勘違いすると、会社が無くなるほどの事態になります。
先の例で言うと、店頭ではなく、店のバックヤードや、物流センター内の在庫を減らせるように、
メーカーへの発注納品リードタイムの短縮要請や、物流センターのクロスドック(またはスルー)化を進めることは、
大変良いことです。
しかし、店頭在庫が薄くなるとどうなるか?
ド●キホーテで在庫が、半減した姿を想像してください。
(行ったことのない人、御免なさい)(安田社長使わせて頂きます)店に行く動機自体が無くなってしまいます。

こうなる理由は、そうなることが、ベターということでなく、必然必要または必要不可欠だからだと思っています。
なぜなら、物流改善をするにも、物流改革をするにも、企業戦略や会社へのインパクト(影響)を考えないと、
痛い目に合うからです。
物流マンは、マネジメント全般を誰よりも良く勉強しないといけません。
また、会社としても、様々な研修を施すことが必要となるでしょう。

1968年(昭和43年)10月25日生まれ。上智大学経済学部経済学科を3年で単位取得終了し、渡米。ゴールデンゲート大学MBAをマーケティング専攻にて取得。帰国後、船井総合研究所に入社。その後不動産会社を経て、光輝グループ入社。 光輝グループでは、物流コンサルティング及びアウトソーシング、を主な活動分野し、日本初のゲインシェアリング(成功報酬型アウトソーシング、東証一部企業)を達成する。 2000年2月14日株式会社イー・ロジット設立、代表取締役に就任する。















