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プロの視点

物流におけるクレーム削減の方法・・・その2

09/12/14>>成沢 拓也 氏

前回は「クレーム発生率を正確に把握する」というテーマでしたが、
今回は「クレームを削減する方法」についてご紹介いたします。

「クレームを削減する」と聞くと、一般的には「イコール:クレームの件数を減らす」と考えると思いますが、
ここで重要なポイントは、クレームには「数」と「質」の二つの要素があるということです。

クレームそのものはもちろん発生しては困るものですが、
「軽微なクレーム」よりも「重大クレーム」の方が経営から見るとダメージが大きいことは明らかです。

従って、クレーム削減において「クレームの重大化を防ぐ」ということは
「クレームの数を減らす」ことと同様に重要なポイントです。

クレーム削減のポイント

クレームは対処の仕方によって「軽微なクレーム」が「重大クレーム」になってしまう場合があります。
多く見られるのが「問題発生後、直ぐに対処をしなかったため重大クレームに発展した」というケースです。
すなわち、クレームには「時間を追うごとに重大化していく」という傾向があります。

よくあるパターンが、問題が発生した際に物流会社が荷主へ報告をすると
「なんでそうなったんだ?原因はなんなんだ?直ぐに調べて、対策書を出しなさい!!」
と感情的に言われるケースです。
これが恒常的になると、物流会社は問題発生後直ちに荷主に連絡をせずに、
「原因を調べて、対策書を作ってから報告する」
という流れになり、クレームへの対処が後手後手になってしまいます。

クレーム処理のポイントは「対処」→「原因追及」→「対策」の3つの順番で処理をすることです。

クレーム処理のポイント

対処   :現在の状態をいち早く正確に伝え、ダメージが最小限となる対応策を講じる
原因追及:発生の原因と背景を正確に調査し、問題点を把握する
対策   :同種もしくは類似のトラブルが発生しないよう運用方法を改善する

発生するとどうしても感情的になりがちなクレーム対応ですが、
重大化を防ぐためにはいかに冷静に上記3つの流れで対応ができるかがポイントとなります。

そのためには、荷主・物流会社双方が普段から目的意識を共有した中で、
クレーム処理の対応マニュアルなどを整備しておく必要があると思います。

つづく・・・・

株式会社 エスワイ・ロジステックス 取締役 成沢 拓也 氏
成沢 拓也 氏

昭和47年宮城県仙台市生まれ。平成2年仙台第二高等学校卒業、平成6年東北学院大学卒業。
大手物流会社の現場やSEを経験後3PL担当営業に従事。数多くの物流センター構築に携わる。平成18年より(株)エスワイ・ロジステックスの営業・企画担当取締役として物流コンサルティング、3PL構築に従事。現在は環境配慮型物流のビジネスモデルを展開中。
趣味は料理、釣り、ゴルフ。料理の腕はプロ級。

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