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プロの視点

在庫管理で失敗しないために(7)

09/12/21>>徳 伸一

在庫管理を実施するには


ここまで在庫や在庫管理の意味、在庫管理の重要性などを説明してきました。
全体最適の考えが必要であることもご理解いただけたでしょう。

では、在庫管理はどのようにおこなえばよいのでしょうか。
まさか手書きの台帳で管理している企業はないでしょう。
販売管理システム、それともエクセルでしょうか。

やはり、物流部門の在庫管理やマネジメントを確実におこなうには、
WMS(Warehouse Management Systemの略で、物流センターにおける一連の業務を効率化するための総合管理システム)
が適していると思われます。
商品ごとの保管場所(ロケーション)が柔軟に設定できる点やピッキングリストなど
作業者を支援する仕組みが多くあるためです。

しかし、単にWMSを導入すればよいというものではありません。


1.WMSの導入ステップ

WMSは導入前にしておくべき重要な点がいくつかあります。次の順序で導入していく必要があります。

(1)在庫を管理(コントロール)する部署の設置
(2)現場改善(5S活動)の実施
(3)物流現場と協力したWMS導入の推進体制

(3)のWMS導入は必ず最後になります。その理由は次の通りです。

1)在庫はシステムが管理するものではなく、各部署の情報と現在の在庫状況に基づいて管理するものだからです。
システムはあくまで作業の効率化や在庫とロケーションの把握をおこなうためのものと考えてください。

2)システムに必要とする要件は、在庫管理のレベル(組織の構成・改善目標)によって異なります。
目標とする在庫管理のレベルが明確になる前にシステムを導入すると、必要となる情報が取り出せないこともありえます。

3)現場に改善力が備わっていないと、システムを導入してもそれ以上の効果は出てきません。
一歩間違うと、せっかく導入したシステムが、予想した効果をあげることができない可能性もあります。
現場改善力が備わっていれば、システムが持っている情報を使い、次々と効率化する案が出てくるはずです。

WMS導入への順序

ユーザックシステム株式会社 徳 伸一
徳 伸一 氏

昭和36年鹿児島県大島郡生まれ。中央大学国際経済学部卒。ユーザックシステム株式会社にて、物流システムの担当営業として従事。物流センターへの業務改善提案を得意とし、数多くのコンサルティング、システム提案・構築に携わる。業務改善コンセプトは、『出荷現場とシステムの調和』。

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