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プロの視点

在庫管理で失敗しないために(9)

10/02/22>>徳 伸一

在庫を削減するには

さて、いよいよ在庫削減について考えてみることにしましょう。
在庫管理はしているが、いっこうに在庫が減らないと悩んでいる企業も多いと思います。
在庫を「管理」していれば、無駄な在庫は発生しないはずですが、
念のため、なぜ在庫を削減するのか、そして、どうすれば在庫は削減するのかをご紹介しましょう。


1.なぜ在庫を削減するのか

在庫が多いという問題は次の2つに集約されます。

(1)企業の体質としての問題
 ・在庫が多いと余分な場所が必要(保管費の増大)
 ・無駄な作業が増える(移動や作業効率の低下)
 ・品種を増やす事に抵抗がある(置く場所がない)
 ・工程間の生産能力に潜む問題が隠れてしまう
 ・多品種化、短納期化に対応できる仕組みがつくれない

(2)資金的な問題
 ・在庫が多いと余分な資金が滞留する(在庫金額、保管費:年間で在庫金額の約15~25%)
 ・商品の破損、商品価値の低下


2.在庫を削減するには

では、在庫を削減するにはどうすればよいのでしょうか。
一般的な在庫削減は次の方法があげられます。

(1)部品の共通化
 生産部門においては、当たり前のことですが部品の共通化をさらにすすめます。

(2)仕入のロットを小さくする
 1個当たりの仕入単価は多少高くなりますが、必要な数だけ仕入れるようにします。
 また生産部門も同様に、できるだけ生産ロットを小さくします。

(3)発注サイクルを短くする
 商品の出荷特性にあわせた発注サイクルにします。
 在庫日数を15日と決めれば、その日数分の在庫になるよう、発注サイクルの短縮も検討します。

しかし、このようなことはすでに検討しているが、実際にはできないという企業も多いと思われます。
いまさら設計変更できない、仕入先に協力してもらえない、もし欠品したら誰が責任を取るのかなど、
できない理由をあげればきりがありません。

問題は企業として在庫管理の方針が明確であるか、
そして関係部門がその方針に従って活動しているかどうかです。
在庫管理で失敗しないために(4)で在庫を管理するうえで重要な指標も説明しました。
商品別の利益貢献度や出荷頻度と在庫量の関係を定期的にチェックし、
余裕をもって在庫するという発想は捨てましょう。

ユーザックシステム株式会社 徳 伸一
徳 伸一 氏

昭和36年鹿児島県大島郡生まれ。中央大学国際経済学部卒。ユーザックシステム株式会社にて、物流システムの担当営業として従事。物流センターへの業務改善提案を得意とし、数多くのコンサルティング、システム提案・構築に携わる。業務改善コンセプトは、『出荷現場とシステムの調和』。

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