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プロの視点

ロジスティクスとマーケティング

10/03/08>>角井亮一 監修

ロジスティクスというと、一見マーケティングとは懸け離れていると感じる人も多いのではないでしょうか?
しかし、私もそうですし、マーケティングに詳しい人または現場に近い人は、
ロジスティクスの重要性を感じています。

例えば、ダイレクトマーケティングの分野では、
顧客満足が、物流のサービスレベルやコストに影響されてしまいます。

想像してみましょう。----------

19歳の女の子が、アルバイトで一生懸命お金を貯めてブランドバッグをWEBで購入しました。
うれしくて、商品が届けられる明日が楽しみで、思わず鼻歌を歌ってしまうほどです。

商品到着の朝。まだ寝ていたあなたは、チャイムの音で目が覚めました。
「ピンポーン!」のあと、「ドンドン、ド、ドドン」というドアを叩く音。
ビックリしてドアに向かい、宅配ドライバーだということを確認し、
ドアを開けると、無精ヒゲを生やした宅配の運転手が汚れたダンボールを持っていました。

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これだけで、この女性の顧客不満足は、
マーケティングに興味を持っているあなたには想像できるでしょう。
さらに、こんなことも続くかもしれません。。。

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歯形のついたボールペンで、伝票にサインをして受け取ったダンボール。
それはあなたが待ち望んでいたバッグでした!
丁寧に開けると、そこには、ダンボールの大きさとは合わない小さな可愛らしいバッグが裸
で入っていました。思わず、革が傷付いていないかを確かめ・・・・・

これほどまでのことは、いまどきは無いでしょうが、これに近い経験をした人もいるはずです。


<製品と商品>

お客様が購入するのは、商品です。
商品というのは、製品そのものにプラスαで提供方法やイメージが付加されたものです。
例を挙げると、ボールペンは製品で、アスクルで買うボールペンが商品となります。
なぜなら、注文した翌日に届くというデリバリーのサービスレベルが付加されているからです。

先ほどの19歳の女性の例でいうと、製品としてバッグを買ったが、
商品として、礼儀の悪いドライバーも付加された商品を買ってしまったのです。

弊社の主催する400人セミナーで講演して頂いた某百貨店の人が、こんなことを言われていました。
「上得意客には、商品を家までお持ちします。そのお届けの際に不快な想いをさせたら、
家まで届けたサービスが無駄になるだけでなく、○○百貨店で買っていただいたことさえ不快になるのです」

また、ロジスティクスがしっかりしないと、折角顧客ウケが良い製品を開発したのに、
店頭に商品が並ばず、機会損失が起こってしまいます。
(逆に、店頭で売れない製品が、在庫の山になり、キャッシュのロスが発生します)

『製品+ロジスティクス≒商品』  と言っても過言ではないでしょう。

さらに、多くのパソコンは物流会社が組み立てていたり、クーラーの設置を物流会社が行っていたり、
スーパーの魚のパックを物流会社が行っていたり・・・
返品センターに戻った商品の解析が商品開発に活かされていたり・・・

ロジスティクスがないと、多くの商品がきっちりと成立しない場合が多いのです。

製品+ロジスティクス≒商品


<ロジスティクスの重要なポイント>

イー・ロジットでは、主に通販会社に対して、物流代行(アウトソーシング)や
物流改善(コンサルティング)を行っています。
弊社の立場からして、下記のポイントが重要なことだと感じています。

1.物流ミスを無くす(商品間違い、数量間違い、届け先間違いなど)
  >物流ミスは致命的です。これは出来る限り、ゼロに近づけないといけません。

2.物流スピードを上げる(注文からお届けまでの時間、欠品率、出荷能力など)
  >歴史のある通販会社は、翌日納品が出来ていませんが、今は翌日納品が求められています。

3.在庫量を減らす(発注から入庫までの時間、発注ロットなど)
  >不良在庫や滞留在庫が増えることで、ビジネスの存続が危なくなってしまいます。

4.カタログの未着を無くす(住所精度、配達員レベル、後追い方法等)
  >折角作った売れるはずのカタログが届かないケースは多いです。そんな事態は無くしましょう。

各社は、上記のポイントを単独または外部の助けで、少しでも良くして、
顧客にいいサービスを提供しようとしています。
商品の一部であるロジスティクスが重要であることを経験で理解しているからです。

ロジスティクスの重要なポイント


<最後に>
ロジスティクスはマーケティングと近い存在であることを理解いただけたでしょうか?

株式会社イー・ロジット チーフコンサルタント 角井 亮一 氏
角井 亮一 氏

1968年(昭和43年)10月25日生まれ。上智大学経済学部経済学科を3年で単位取得終了し、渡米。ゴールデンゲート大学MBAをマーケティング専攻にて取得。帰国後、船井総合研究所に入社。その後不動産会社を経て、光輝グループ入社。 光輝グループでは、物流コンサルティング及びアウトソーシング、を主な活動分野し、日本初のゲインシェアリング(成功報酬型アウトソーシング、東証一部企業)を達成する。 2000年2月14日株式会社イー・ロジット設立、代表取締役に就任する。

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