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プロの視点

私が実践した現場改善手法・・3.人を中心においた現場運営で、改善実践力を高める

10/06/21>>菅田 勝 氏

『私が実践した現場改善手法』
  ~競争優位な現場力の作り方~

第3回 : 人を中心においた現場運営で、改善実践力を高める
      (挨拶は、元気とチームワーク、そして改善ができる“心のご飯”です!)


簡単そうに見える物流センター運営は、見るとやるとは大違いの複雑系です。

物量が当日でないと判らない、予想外の波動や突発事項が発生する物流センターの運営は、
計画5%、実行95%と言われる通り、全員が気持ちを1つにしたチームワークで対処できなければ、
成果は得られません。

典型的な労働集約型産業であり、モチベーション高めて、彼等の能力を最大限に活用していく取組みが
キーポイントになります。


第2回説明『3つのキーコンセプト』に基づき、まず第一に取り組むべき優先事項は地盤と土台、
即ち『積極性と(イキイキとした)改善実行力がある集団創り』
です。

トヨタ方式の『7つのムダ』が有名ですが、我々物流現場にも、“作業のムダ”が沢山放置されています。
例えば、昔、複数大手物流企業ワークサンプリング調査結果(大手コンサル会社:IE手法による時間研究)では、
猫の手も借りたい超繁忙日の月曜日でさえ、約24%相当のムダ作業が存在すると報告されています。

このムダに気付き、何とか改善しようと努力する視点(感性)が有るかないか?で、
その後の改善成果が大きく違ってきます。

即ち、全員が作業を遂行しながらも、例えば“このピック作業はここがムダだから、
次回からこのようにしたらもっと早くできるとか、ミス無く確実に作業ができる”とか、
改善を考えながら作業できるようになってくると、職場の改善がどんどん進むようになるのです。


自ら気付いて、自ら改善する事が出来る集団創りの重要性がここにあるのです。

全員の積極的参加を得る為には、彼等が物流センター方針や活動施策を理解するだけでなく、
しっかり納得してくれて、自分の実施項目に落とし込んでくれる必要があります。
斜に構えて聞くようでは実行してくれません。

100%全員は難しいとしても、最低限4割のメンバーは、
センター長の要請に納得して自ら実践努力してくれるようにしていかないと、改善成果は実現できません。

基礎部分としての重要性がここにあります。


私が実践し、成果出た項目で、皆さんに自信を持って推薦できるのは、“元気な挨拶ができる物流センター”です。

センター長が自ら率先した挨拶(名前を覚えて声掛け、終業時のご苦労様)を全員に実践して行ければ、
必ずやアットホームな組織風土が醸成され、ヤル気がみなぎる職場に変身してきます。
センター長を信頼して、好きになるメンバーが増えてきます。
先ほど述べた作業時のムダ改善にどんどん取り組んでくれるようになります。


センター長の中には、自分は一番偉いんだからと、
部下(相手)から挨拶してこないと自分からはしない主義の人が居ますが、とんでもない話です。
このようなセンター長職場では、命令だけが横行し、見られている時だけ頑張る面従腹背がはびこり、
改善は進みません。

挨拶もまともに出来ない職場からチームワークは絶対に育たないし、質の高い仕事もできません。
顧客が来訪した時、元気な挨拶が満足度で一番差が付く部分でもあります。


人間のモチベーション高める大切さについて、古今東西アリストテレス、アダム・スミス、フロイト、
マズローなどの賢人達が教えてくれています。


挨拶・モチベーションに関する私の実践項目は:

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

(1)積極的な挨拶 ⇒ メンバーの存在承認 ⇒ 行動承認 ⇒ ヤル気醸成

(2)メンバーの自我欲求・自己実現欲求(マズロー説)の醸成

(3)改善提案制度の活発化 ⇒ 改善スキル・手法の学び

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

(1)(2)に関して、以下のような参考資料を提供させていただきます。
大きな効果があります。皆様の実践努力にエールを送ります。頑張ってください。


ハイオアシス活動


マズロー欲求5段階説


第3回は、以上です。


次回、第4回は「現場力を高める“コミュニケーション&リーダーシップ”の発揮方法
『人を中心においた経営で持続的成長を図る』」です。

株式会社ロジスティクス革新パートナーズ 代表取締役 菅田 勝
菅田 勝 氏

大阪府立大学工学部経営工学科卒業後、(株)リコーに入社。
社長室経営企画担当課長、英国製造会社取締役、研究開発本部本部長室長を歴任。
リコーロジスティクス(株)経営管理本部副本部長、三愛ロジスティクス取締役を経て、リコーロジスティクス(株)クオリティー(KAIZEN)アドバイザーに就任。
日本ロジスティクスシステム協会 委員&講師
経産省/国交省 グリーン物流パートナーシップ会議委員
環境省 地球環境戦略研究機関(IGES)認定  エコアクション21審査人
環境大臣認定  環境カウンセラー
中小企業庁 中小企業基盤整備機構  物流効率化アドバイザー
日本物流学会  正会員
産業能率大学&流通経済大学 非常勤講師
【著書】
ビジネスキャリア公的試験制度用 標準テキスト「ロジスティクス管理 2級」(中央職業能力開発協会)ほか

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