歴史と倒産企業に学ぶ物流の大切さ
湾岸戦争が始まる前に、米軍がコンテナ船の一部のスペースを買って、
イラクに物資を運んでいたという話は、あまりにも有名です。
軍事物資である弾薬や武器だけでなく、主食や、はたまたチューインガムまで、
十分な量を現地に運んでから戦争を始めたのです。
その当時を覚えていますが、いつ始まるのか、なんで遅いのだろうと感じていました。
戦争する理由が揃っていたのに始まらなかったし、
始める前に、キッカケとなるようなことが見当たりませんでした。
ロジスティクスが整備されるまで、開戦を持っていただけなのです。
物流、ロジスティクスは、戦争におけるキーだという事例です。
また、最近、映画「レッドクリフ」で人気が出てきた『三国志』を読み返しました。
そこで登場する天才、諸葛亮孔明が、食料品の物流(ロジスティクス)をいかに大切にしているかを、再認識しました。
彼は食品や武器の供給路が確保できない戦争はしません。
逆に、敵の供給路を狙って、敵の戦力を落とそうともします。
企業における物流は、近代戦争や三国志の戦(いくさ)とは違いますが、
競合他社との競争に勝つための大きな要素であることは間違いありません。
昔、あるチェーン店が倒産しました。
その直前に、お伺いしたときに、商品がスカスカで、私の知り合いの店長だったので、
「商品、少ないんじゃないの?」と聞きました。
店長は「ある経営コンサルタントの先生が商品回転数を上げなさいといわれたんです」
と言われていました。
きっと、財務のコンサルタントだったんでしょう。
在庫を減らすことで、キャッシュフローが一時的によくなるでしょうが、
店頭の商品が減ることは、欠品も増えますから、顧客不満足が発生するようになります。
そうなると、リピーターが減りますから、売上が落ちます。
そうなると、長期的に、売上(営業キャッシュフロー)が減ります。
だから、倒産してしまったのでしょう。
物流コンサルタントは、欠品も注視しますから、絶対に、そのような指導はしません。
物流を軽視すると、痛い目に会うという例です。
今日から、物流の重要性を再認識頂き、物流業界もそうですが、物流に関わる皆様にも、
もっと深く勉強していただけるとうれしい限りです。

1968年(昭和43年)10月25日生まれ。上智大学経済学部経済学科を3年で単位取得終了し、渡米。ゴールデンゲート大学MBAをマーケティング専攻にて取得。帰国後、船井総合研究所に入社。その後不動産会社を経て、光輝グループ入社。 光輝グループでは、物流コンサルティング及びアウトソーシング、を主な活動分野し、日本初のゲインシェアリング(成功報酬型アウトソーシング、東証一部企業)を達成する。 2000年2月14日株式会社イー・ロジット設立、代表取締役に就任する。















