物流コストを削減したい企業様のためのお役立ちサイト 物流コスト削減.COM

  • HOME
  • 初めてご利用の方へ
  • メールレター配信申込
  • 記事投稿
  • サイトマップ
サイト内検索

お問い合わせフォームはコチラ

プロの視点

アメリカ流通業の最新動向(6)「バーチャル・スーパーマーケットの可能性」

13/02/04>>ジェイ 広山 氏

前号の続きの前に、駅に出現したオンライン・スーパーマーケットという話題について記します。

スーパーマーケットに行かなくても、通勤やお出掛けの行き帰りの途中の駅構内で手軽に買物ができる
バーチャル・スーパーマーケット
が導入され話題を呼んでいます。
このバーチャル・スーパーマーケットを始めたのはオランダ資本のローヤル・アホールド傘下で
米国内においてネット・スーパーマーケットを展開しているピーポッド・コムで、
手始めにシカゴで試験的にスタートし、今後、ニューヨーク、ニュージャージー、ボストン、
フィラデルフィア、ワシントンDCといった都市の100以上の駅に設置する予定となっています。

購入方法は至って簡単で、スマートフォンで専用のアプリをダウンロードした後、
駅の壁に貼られている商品写真のバーコードをスマートフォンで読み込み、
購入ボタンを押すと、該当する商品が指定された住所に配達されるシステムです。

この新たなシステムは、イギリスのテスコが韓国の地下鉄駅でいち早く導入しており、
同社によると、サムスンと共同運営しているディスカウントストア「Home Plus(ホームプラス)」の
オンライン会員数が76%増えた上、オンライン売上も130%上昇するという好結果が得られたとのことです。
そのため、今後2年以内に韓国全土に設置するとしています。
また、テスコではイギリスの空港にも同様のシステムを試験的に設置している他、
オーストラリアや中国の上海においても現地資本のオンライン販売企業が試験的に導入しました。

英国の食品業界専門誌「The Grocer」では、オンラインショッピングとは若干異なる
バーチャル・スーパーマーケットは、消費者が求める物理的な買物体験を残しており、
これが高評価につながっている
と記しています。

尚、駅での待ち時間を活用して煩雑な買物時間を省けるとの好意的な意見がある一方、
混雑している駅構内で、わざわざ立ち止まって商品を選択しバーコードをスキャンし購入するのは、
時間的にも物理的にも効率的ではないといった否定的な意見もあります。

しかし、このコンセプトは今後アパレル/アクセサリーをはじめ、他のカテゴリーにも波及することが
十分考えられ、そのポテンシャルは高い
と考えます。

・・・と、ここまで書いたところで、早速玩具のバーチャルストアという情報が飛び込んできました。
カナダのトロントで世界最大の小売企業であるウォルマートと玩具の大手メーカーのマテル社が共同で、
クリスマス商戦用のバーチャル・トイストアを試験的にオープンしました。
これは結構重宝するのでは・・・・。

前号の続きはまた次号に。


シカゴ近郊の駅に誕生したオンラインスーパー
シカゴ近郊の駅に誕生したオンラインスーパー

韓国の地下鉄駅ホームに設置されたバーチャル・スーパーマーケット
韓国の地下鉄駅ホームに設置されたバーチャル・スーパーマーケット

ウォルマートとマテル社のバーチャル・トイストア
ウォルマートとマテル社のバーチャル・トイストア




オフィス J.K. 代表 ジェイ 広山 氏
ジェイ 広山 氏

1958年東京生まれ。卸売会社の営業及び企画開発部門に勤務後、渡米。 リサーチ会社勤務及びフリーの視察旅行コーディネーターを経て、1987年に友人とともにオフィスJ.K.を設立し代表を務める。日本及び米国の流通業界の生成、発展、展開に関する幅広い知識と全米の商業施設開発(都市開発を含む)に関する豊富な現地調査の経験を有しており、日本百貨店協会、日本ショッピングセンター協会、日本小売業協会の米国流通視察コーディネーターを長年務めるなど、日米両国において多くの団体/企業のコーディネーション、コンサルティング業務、講演会を数多く手掛け、その独自の視点と分析は高い評価を得ている。

・日本百貨店協会 スペシャルアドバイザー
 (季刊発行JDSA USAリテールレポート執筆・編集、2003年~
・日本ショッピングセンター協会 SCアカデミー講師(2007年~)
・国際ショッピングセンター協会 会員
・株式会社丹青社 アドバイザー
・JRグループ 米国流通業界レポート
 (年次レポート:2002~2006年、季刊レポート:2007年10月~)

ページトップへ
image