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プロの視点

アメリカ流通業の最新動向(15)「リレーションシップマーケティング」

13/11/05>>ジェイ 広山 氏

前号の続きの前に、米国小売業総売上高の上半期の状況が明らかになりましたので記します。

第2四半期(4~6月)のGDPの実質成長率(季節調整済、前期比年率換算)は2.5%増と、
第1四半期の1.1%増を大きく上回ったため、政府の強制的な歳出削減の影響は軽微に留まり、
下半期には米経済の成長は加速するとの強気の観測がある一方
GDPの約7割を占める個人消費は、給与税減税打ち切りの煽りを受け、第1四半期の2.3%増からやや減速した
1.8%増に留まるなど、客足は伸び悩んでいる状況で、この影響は長引くとの慎重な見方も根強く
楽観できない情勢
と言えます。

商務省が発表した第2四半期の小売業総売上高は前年同期比4.2%増の1兆1,388億6,600万ドルで、
前期の伸びを1.6ポイント上回り、自動車ディーラー/関連用品店、ガソリンスタンド及び
家庭用燃料ディーラーを除く売上高も3.7%増の7,403億8,200万ドルで、
前期の伸びを1.5ポイント上回っており、減速傾向に歯止めがかかり明るい兆しとなっています。

しかし、上半期でみると、総売上高は前年同期比3.4%増、自動車ディーラー/関連用品店等々を除く売上高は
3.0%増に留まっており、前年同期のそれぞれ6.1%増、5.9%増を大きく下回っています。
加えて、大手小売各社の収益は伸び悩んでおり、通期の収益見通しの下方修正が相次いでいる他、
原油高を受けたガソリン価格の上昇が中低所得層にダメージを与えつつあり、
下半期に向けた消費マインドの行方に不透明感が漂っています


四半期ベースの小売業売上高伸び率推移


では前号(マーケティングカルチャーへの回帰)の続きです。
アメリカの流通業界は1990年以降第三のサイクルに入ったと前号で記しましたが、
アメリカにおけるマーケティングの変化を考えて見ますと、第1のサイクルは1800年代後半から1900年代初頭の
リレーションシップマーケティング(関係づくりのマーケティング)」の時代です。

現代のような交通網の発展していないこの時代の商圏は大変小さく、
経営者や販売員は来店客一人一人の名前を知っており、その家族構成や職業、所得、嗜好を把握していました。
また、販売方法は「OTC(オーバー・ザ・カウンター:カウンター越しに販売する」でした。
戦前戦後の日本において、町内の米屋、酒屋、魚屋、薬局などいった商店主が町内の各家庭の状況を
把握していたのと同じと言えます。

この第1のサイクルが終焉したのが1929年の世界大恐慌の年と考えられています。
以下次号にて。




オフィス J.K. 代表 ジェイ 広山 氏
ジェイ 広山 氏

1958年東京生まれ。卸売会社の営業及び企画開発部門に勤務後、渡米。 リサーチ会社勤務及びフリーの視察旅行コーディネーターを経て、1987年に友人とともにオフィスJ.K.を設立し代表を務める。日本及び米国の流通業界の生成、発展、展開に関する幅広い知識と全米の商業施設開発(都市開発を含む)に関する豊富な現地調査の経験を有しており、日本百貨店協会、日本ショッピングセンター協会、日本小売業協会の米国流通視察コーディネーターを長年務めるなど、日米両国において多くの団体/企業のコーディネーション、コンサルティング業務、講演会を数多く手掛け、その独自の視点と分析は高い評価を得ている。

・日本百貨店協会 スペシャルアドバイザー
 (季刊発行JDSA USAリテールレポート執筆・編集、2003年~
・日本ショッピングセンター協会 SCアカデミー講師(2007年~)
・国際ショッピングセンター協会 会員
・株式会社丹青社 アドバイザー
・JRグループ 米国流通業界レポート
 (年次レポート:2002~2006年、季刊レポート:2007年10月~)

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