物流コストを削減したい企業様のためのお役立ちサイト 物流コスト削減.COM

  • HOME
  • 初めてご利用の方へ
  • メールレター配信申込
  • 記事投稿
  • サイトマップ
サイト内検索

お問い合わせフォームはコチラ

プロの視点

アメリカ流通業の最新動向(21)物流業界売上速報とamazon物流センター情報

14/5/7>>ジェイ 広山 氏

前号では2013年の米国小売業の売上概況を記しましたが、
トラック輸送業界及び倉庫業界の売上速報も出ましたので以下に記します。

2013年の小売業の総売上高前年比増減率は前年の伸びを1.0ポイント下回る4.2%増に留まり
回復基調に陰りが見えつつある旨を記しましたが(※前号では改定値を記しましたが、今号では
確定値を記しましたので誤差が生じています)、小売業界と密接にリンクしているトラック輸送業界も
前年を3.7ポイント下回る3.1%増に留まる
など成長にブレーキがかかり、総売上高は2,378億5,600万ドル
(23兆7,856億円、$1=\100換算)となりました。

このうち、短距離輸送(Local)が222億5,800万ドルで前年比では0.5%減とマイナス成長に陥っており、
構成比は9.4%となりました。長距離輸送(Long-distance)は4.1%増の1,582億2,000万ドルで
構成比は1ポイント上昇した57.2%、特定輸送(Specialized)は1.3%増の796億3,600万ドルで
構成比は0.6ポイント下がった33.5%です。

また、倉庫業界は、売上の伸びの鈍化によって倉庫需要が高まったせいか、
前年より4.6ポイント上昇した8.9%増と好調
で、総売上高は291億5,500万ドルとなりました。

トラック輸送業界の総売上高及び伸び率推移
/倉庫業界の総売上高及び伸び率推移

もう一つ、物流センター関連のトピックを記します。

オンライン販売最大手のアマゾンが一昨年の5月に自律型の移動ロボットを活用した
物流センター向け自動化システム開発会社のキバ・システムズ(Kiva Systems)を6億7,800万ドルで買収し
大きな話題になったと思いますが、同社ではこれまでに米国内の物流センター3ヶ所に
1,400台のロボットを導入したと公表しました。

こうした動きに対し、ジェニー・キャピタル・マーケット社のアナリストは、
ロボットの導入拡大によってアマゾンは一般的に3.50~3.75ドルの注文履行費を
20~40%削減できると分析しており、導入が拡大すればコスト削減額は年間4億5,800万ドルから
最大9億1,600万ドルに上る可能性
があると見ています。

但し、従来の物流センターは人間が動いて棚から商品を抜き取るように設計されているため、
同システムの大規模な導入にはまだ数年を要すると考えられています。

尚、買収される前のキバ・システムズ社は、ロボットのキットを1台約200万ドル、
大規模な導入では2,000万ドルで販売していましたが、アマゾンが同システムを販売することも考えられると
報道されました。

因みに、アマゾンの2013年度の売上高は前年比21.9%増の744億5,200万ドルで、
営業利益高は10.2%増の7億4,500万ドルでした。

しかし、日本部門の売上高は、大幅に円安が進んだことから2.1%減の76億3,900万ドルとなりました。


本格化する物流センターの自動化
本格化する物流センターの自動化





オフィス J.K. 代表 ジェイ 広山 氏
ジェイ 広山 氏

1958年東京生まれ。卸売会社の営業及び企画開発部門に勤務後、渡米。 リサーチ会社勤務及びフリーの視察旅行コーディネーターを経て、1987年に友人とともにオフィスJ.K.を設立し代表を務める。日本及び米国の流通業界の生成、発展、展開に関する幅広い知識と全米の商業施設開発(都市開発を含む)に関する豊富な現地調査の経験を有しており、日本百貨店協会、日本ショッピングセンター協会、日本小売業協会の米国流通視察コーディネーターを長年務めるなど、日米両国において多くの団体/企業のコーディネーション、コンサルティング業務、講演会を数多く手掛け、その独自の視点と分析は高い評価を得ている。

・日本百貨店協会 スペシャルアドバイザー
 (季刊発行JDSA USAリテールレポート執筆・編集、2003年~
・日本ショッピングセンター協会 SCアカデミー講師(2007年~)
・国際ショッピングセンター協会 会員
・株式会社丹青社 アドバイザー
・JRグループ 米国流通業界レポート
 (年次レポート:2002~2006年、季刊レポート:2007年10月~)

ページトップへ
image