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プロの視点

アメリカ流通業の最新動向(22)ラストワンマイルに挑む

14/6/2>>ジェイ 広山 氏

自動車を所有している特定多数の宅配担当者に宅配業務を委託する
雇用形態のクラウドソーシング宅配については以前記しましたが、昨年11月に日本にも上陸した
スマートフォンでハイヤーを配車できるサービスを提供している「ウーバー(Uber)」が、
ニューヨーク市で自転車や徒歩による即配サービス「ウーバーラッシュ(Uber Rush)を始めます。

配達は自転車と徒歩で行い、ハイヤーサービスと同様に
利用者は荷物の移動状況をアプリで追跡できるシステムを導入します。

基本料金は15ドルで、南北に長いマンハッタンの北から南までといった長距離は
最高30ドルとなり、メッセンジャーは顧客から荷物を受け取り、指定の場所まで届けるだけで、
「何かを買ってきて欲しい」といった購入代行などの要望は受け付けず、大きな荷物も扱わないとしています。

同社によると、当面はマンハッタンだけが対象で、
反応が良ければ市内他区にも拡大し、全米主要都市での展開も検討するとしています。

ニューヨークをはじめとする大都市部には
主に自転車を利用するメッセンジャーサービスが以前からありますが、
新興企業とはいえ、絶大な資金調達力のある同社が即配サービスに乗り出すことで、
既存企業は存亡にかかわると危機感を募らせています。

宅配業界ではラストワンマイル(最後の1マイル)の配送体制が大きな課題と言われており、
アマゾンでは小型無人飛行機で受注後30分で配送するサービス
「アマゾン・プライムエア(Amazon Prime Air)」を早ければ2015年にもスタートしたい
という計画を発表
し大きな話題となりました。

また、日本のセブン&アイグループが公表したオムニチャネル戦略
セブン・イレブンの店舗網をより活かしたラストワンマイルを克服するための戦略と言えます。

尚、ウーバー(本社:カリフォルニア州)は欧米をはじめ、上海やソウル、台北など
世界31ヶ国81都市でサービスを展開している企業で、スマートフォンのアプリでハイヤーを配車でき、
目的地までの見積もり額、ハイヤーの現在地や到着にかかる時間などを確認することができる上、
決済はクレジットカード情報を登録したアプリで行い、降車後は領収書がメールで送られてくるシステムと
なっています。

因みに、昨年11月から試験運用の始まった東京では基本料金が100円、
1分毎に65円、1km毎に300円で最低料金は800円
となっています。

日本では規制などにより宅配事業への新規参入は難しいのが実情と思いますが、
今後こうした構想力と資金力を有した企業が新たに参入してくる時代を迎えるかもしれません。

いずれにしても、宅配事業には車両(自動車、自転車)、拠点、技術、そして人は欠かせません。


マンハッタンで即配サービスを始めるウーバー
2015年のサービス開始を目指しているアマゾンの無人小型飛行機による即配






オフィス J.K. 代表 ジェイ 広山 氏
ジェイ 広山 氏

1958年東京生まれ。卸売会社の営業及び企画開発部門に勤務後、渡米。 リサーチ会社勤務及びフリーの視察旅行コーディネーターを経て、1987年に友人とともにオフィスJ.K.を設立し代表を務める。日本及び米国の流通業界の生成、発展、展開に関する幅広い知識と全米の商業施設開発(都市開発を含む)に関する豊富な現地調査の経験を有しており、日本百貨店協会、日本ショッピングセンター協会、日本小売業協会の米国流通視察コーディネーターを長年務めるなど、日米両国において多くの団体/企業のコーディネーション、コンサルティング業務、講演会を数多く手掛け、その独自の視点と分析は高い評価を得ている。

・日本百貨店協会 スペシャルアドバイザー
 (季刊発行JDSA USAリテールレポート執筆・編集、2003年~
・日本ショッピングセンター協会 SCアカデミー講師(2007年~)
・国際ショッピングセンター協会 会員
・株式会社丹青社 アドバイザー
・JRグループ 米国流通業界レポート
 (年次レポート:2002~2006年、季刊レポート:2007年10月~)

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