物流コストを削減したい企業様のためのお役立ちサイト 物流コスト削減.COM

  • HOME
  • 初めてご利用の方へ
  • メールレター配信申込
  • 記事投稿
  • サイトマップ
サイト内検索

お問い合わせフォームはコチラ

プロの視点

アメリカ流通業の最新動向(25)ドライブスルーもここまで

14/9/1>>ジェイ 広山 氏

日本の26倍という広大な面積をもっているにもかかわらず、
翌日配達や即日配達の導入が進みつつあるアメリカですが、
商品を発注後、顧客自らが商品を受け取りに訪れる新たなサービスも生まれています。

オンライン販売最大手のアマゾンは、
スーパーマーケット、コンビニエンスストア、ドラッグストアなどに
商品受け取り用のロッカーを設置し、顧客が手軽に且つ確実に商品を受け取れる無料のサービス
「アマゾン・ロッカーズ」を2011年から導入し、拡大しています。

ロッカーは様々な大きさの収納部からなる金属製キャビネットで、
本やDVD、小型電子機器など10ポンド未満(約4.5kg)の商品が保管でき、
アマゾン利用者がここへの配達を希望すると、
商品到着と同時にロッカーの扉を開けるための暗証番号が電子メールで送られ、
受取人は数日以内に引き取りにいけばよいシステムとなっています。

このサービスによって、自宅に誰もいないため商品を受け取れない、
ドアの前に置かれた商品が盗まれないか心配といった消費者の不安を解消できるほか、
競争力の強化やコスト削減にもつながると見られています。

但し、アマゾンはロッカーの設置場所を提供してくれる協力企業が不可欠で、
セブンイレブンなどの提携店には家賃のような形で毎月の手数料を払っています。

写真左:ドラッグストア(ライトエイド)に設置されたアマゾン・ロッカー/写真右:コード入力画面

また、ファーストフード店のドライズスルーは日本を発祥として全米に広まり、
今では銀行やクリーニング店のドライブスルーが広く普及している他、
一部のスーパーマーケットやドラッグストア、ファミリーレストランでは事前に電話やオンラインで注文し、
指定した時刻に車をスーパーマーケットやレストランの前に止めると店員が車まで持ってきてくれる
“カーブサイド・ピックアップ”と称するサービスが定着しつつありますが、
ついにドライブスルー専用のスーパーマーケットが誕生しました。

ドライブスルー専用スーパーマーケットは新たな業態として広がるか? カンサス州のオレイサにオープンした
「ズーミンマーケット(Zoomin Market)」は、顧客が同社のウェブサイトやアプリで買物と決済を行い、受け取り時間を指定すると5桁の注文番号を伝えられます。
商品の受け取りは店舗脇にある機械に注文番号を入力し、
指定された場所に駐車すると店員が商品をトランクや後部座席に積み込んでくれます。
受取時間は午前8時から午後8時までで、注文から最短30分で受け取れる他、 最低注文額や手数料は設定していません。
約400坪の店舗は倉庫となっており、返品のためのカスタマーサービスデスクだけが設けられ対応しています。

尚、ウォルマートもドライブスルー専用スーパーマーケットを
同社の地元であるアーカンソー州ベントンビルに試験的にオープンしました。
取扱品目は生鮮食品、ベーカリー、加工食品など約1万品目で、
オペレーションはズーミンマーケットとほぼ同じとなっています。





オフィス J.K. 代表 ジェイ 広山 氏
ジェイ 広山 氏

1958年東京生まれ。卸売会社の営業及び企画開発部門に勤務後、渡米。 リサーチ会社勤務及びフリーの視察旅行コーディネーターを経て、1987年に友人とともにオフィスJ.K.を設立し代表を務める。日本及び米国の流通業界の生成、発展、展開に関する幅広い知識と全米の商業施設開発(都市開発を含む)に関する豊富な現地調査の経験を有しており、日本百貨店協会、日本ショッピングセンター協会、日本小売業協会の米国流通視察コーディネーターを長年務めるなど、日米両国において多くの団体/企業のコーディネーション、コンサルティング業務、講演会を数多く手掛け、その独自の視点と分析は高い評価を得ている。

・日本百貨店協会 スペシャルアドバイザー
 (季刊発行JDSA USAリテールレポート執筆・編集、2003年~
・日本ショッピングセンター協会 SCアカデミー講師(2007年~)
・国際ショッピングセンター協会 会員
・株式会社丹青社 アドバイザー
・JRグループ 米国流通業界レポート
 (年次レポート:2002~2006年、季刊レポート:2007年10月~)

ページトップへ
image