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プロの視点

アメリカ流通業の最新動向(27)激化する「モノのインターネット」の覇権争い!

14/11/4>>ジェイ 広山 氏

昨年来、オムニチャネル戦略やO2O戦略が大きな話題となっていますが、
ICT技術はいち早く次世代を目指していまして、
社会はそう遠くない将来により一層大きな変化を遂げそうです。

コンピューターやスマートフォンはもとより、
家電、車など全ての機器類をインターネットに接続または相互接続させるという概念

IoT(Internet of Things:モノのインターネット)社会が現実味を帯びつつあり、
標準規格の策定に関する各社の覇権争いが激化しています。

ニューヨーク・タイムズによると、
インテルは「モノのインターネット」推進団体
「オープン・インターコネクト企業連合(Open Interconnect Consortium)」を結成
し、
アトメル(Atmel)やブロードコム、デル、サムスン、ウィンド・リバーといった
大手を味方に引き込みました。
参加企業は、インターネットに無線接続する機器に共通する
オープン・ソース標準規格を確立させることを目指しており、
それぞれが持つ知的財産を無償提供し、開発に向けて自由に利用できるようにする
としています。

一方、2013年12月には、
クアルコム(※移動体通信技術及び半導体の設計開発を企業で、CDMA携帯電話用チップのマーケットシェアをほぼ独占しています)傘下のクアルコム・コネクティッド・エクスペリエンスが主導する
「オールシーン同盟(AllSeen Alliance)」が設立されており、既に50社以上が加盟、
マイクロソフトやシスコもオールシーンに参加しています。

この他、グーグルやアップルも、
モノのインターネットの標準規格を独自に開発していくとみられています。
例えば、グーグルは開発者会議において、アンドロイドOSを携帯機器以外に拡張していく意向を示し、
モノのインターネットのプラットフォーム構築を狙う姿勢
を見せています。
アップルでは、iOSにすでに組み込まれている無線接続技術「エアプレイ(AirPlay)」を、
モノのインターネットに向けた機器類相互接続の規格に仕立てあげること
を目指しています。

こうした動きの背景には、モノのインターネットに期待される巨大な市場の存在があります。
全ての機器がインターネットに接続し、あるいは相互に無線接続するようになり、
携帯端末に加えて車や家電、機器類全てが無線通信網でつながれば
社会環境や生活環境は大きな変化を遂げ、
その市場規模は世界で4,000億ドル以上に達すると試算されています。
また、モノのインターネットによって集められる膨大な量のデータにアクセスできれば、
その解析や分析によって新たな商機が生まれるという魅力もあります。

いずれにしても、流通業界もそう遠くない将来に
再び急激な変化への対応を求められることになりそうです。

近づくIoT社会


オフィス J.K. 代表 ジェイ 広山 氏
ジェイ 広山 氏

1958年東京生まれ。卸売会社の営業及び企画開発部門に勤務後、渡米。 リサーチ会社勤務及びフリーの視察旅行コーディネーターを経て、1987年に友人とともにオフィスJ.K.を設立し代表を務める。日本及び米国の流通業界の生成、発展、展開に関する幅広い知識と全米の商業施設開発(都市開発を含む)に関する豊富な現地調査の経験を有しており、日本百貨店協会、日本ショッピングセンター協会、日本小売業協会の米国流通視察コーディネーターを長年務めるなど、日米両国において多くの団体/企業のコーディネーション、コンサルティング業務、講演会を数多く手掛け、その独自の視点と分析は高い評価を得ている。

・日本百貨店協会 スペシャルアドバイザー
 (季刊発行JDSA USAリテールレポート執筆・編集、2003年~
・日本ショッピングセンター協会 SCアカデミー講師(2007年~)
・国際ショッピングセンター協会 会員
・株式会社丹青社 アドバイザー
・JRグループ 米国流通業界レポート
 (年次レポート:2002~2006年、季刊レポート:2007年10月~)

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