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プロの視点

アメリカ流通業の最新動向(33)世界で伸び続けるオンライン販売

15/5/11>>ジェイ 広山 氏

前号では2014年の米国小売業の売上概況を記しましたが、
トラック輸送業界及び倉庫業界の売上速報も出ましたので以下に記します。
尚、過去のデータが改訂されましたのでご留意ください。

2014年の小売業の総売上高前年比増減率は前年の伸びを0.4ポイント下回る3.8%増に留まったものの、
個人消費の伸びは拡大し、消費マインドは高まっている旨を記しましたが、
小売業界と密接にリンクしているトラック輸送業界は前年の伸びを6.2ポイント上回る9.3%増と急伸し、
総売上高は2,611億9,100万ドル(31兆3,429億円、$1=\120換算)となりました。
このうち、長距離輸送(Long-distance)は9.7%増1,462億6,500ドル構成比は56.0%
短距離輸送(Local)は9.4%増255億500万ドル構成比は9.8%
特定輸送(Specialized)も9.4%増894億2,100万ドル構成比は34.2%です。

また、倉庫業界の売上高は前年比2.2%増の284億5,600万ドル(3兆4,147億円)で、
4年連続で前年の伸びを下回ったものの底堅かったと言えます。

トラック輸送業界の総売上高及び伸び率推移

倉庫業界の総売上高及び伸び率推移

オンライン調査会社eMarketer社によると、
2014年の世界のオンライン売上高(※旅行販売やイベントチケット販売を除く)は
前年比22.2%増の1兆3,160億ドル
(約158兆円、$1=\120換算)におよび、
世界の総小売業に占める構成比は5.9%に達すると見込まれています。

このうち、イギリスのオンライン売上高は前年比16.5%増の820億ドル(9兆8,400億円)で、
小売業に占める構成比は13.0%と世界で最も高くなっており、
2018年には18.0%に達すると予測されています。
また、中国の構成比は10.1%ですが、売上高は4,262億6,000万ドル(約51兆円)と
既にアメリカを抜いて世界のトップとなっています。
伸び率も2013年の47.0%増に続き35.0%増という驚異的な急伸を続けていまして、
2018年には売上高が120兆円に達すると見込まれています。

寒冷地であるフィンランド、ノルウェー、デンマークの構成比も高くなっており、
それぞれ9.8%、9.7%、8.6%におよんでいます。
ネットワーク先進国と言われる韓国は9.0%です。
この他、ドイツが7.3%、アメリカが6.5%、カナダが5.2%で、日本は4.9%と予測しています。

こうしたオンライン販売の急伸が、物流業界のグローバル化を一層加速させるのは必然といえます。

主要国における小売業総売上高に占めるオンライン売上高構成比(2014年)



オフィス J.K. 代表 ジェイ 広山 氏
ジェイ 広山 氏

1958年東京生まれ。卸売会社の営業及び企画開発部門に勤務後、渡米。 リサーチ会社勤務及びフリーの視察旅行コーディネーターを経て、1987年に友人とともにオフィスJ.K.を設立し代表を務める。日本及び米国の流通業界の生成、発展、展開に関する幅広い知識と全米の商業施設開発(都市開発を含む)に関する豊富な現地調査の経験を有しており、日本百貨店協会、日本ショッピングセンター協会、日本小売業協会の米国流通視察コーディネーターを長年務めるなど、
日米両国において多くの団体/企業のコーディネーション、コンサルティング業務、
講演会を数多く手掛け、その独自の視点と分析は高い評価を得ている。

・日本百貨店協会 スペシャルアドバイザー
 (季刊発行JDSA USAリテールレポート執筆・編集、2003年~
・日本ショッピングセンター協会 SCアカデミー講師(2007年~)
・国際ショッピングセンター協会 会員
・株式会社丹青社 アドバイザー
・JRグループ 米国流通業界レポート
 (年次レポート:2002~2006年、季刊レポート:2007年10月~)

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