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プロの視点

アメリカ流通業の最新動向(34)ティーン向けアパレルチェーンが相次いで破綻

15/6/1>>ジェイ 広山 氏

1990年代に人気を集めたティーン向けアパレルチェーンが不調で、相次いで破綻しています。

1932年にフィラデルフィアで創業し、最盛期には337店を展開していた
ジュニア及びヤングレディースアパレルチェーンのデブ・ショップス(Deb Shops)が
昨年12月4日に破産法第11条(チャプター11)に基づく会社更生手続きの適用を
申請しましたが(※日本の民事再生法に相当)、1月7日に全店を閉店し清算されました。

破綻したデリアス

1993年にニューヨークで創業し、ライフスタイルブランドとして人気を博したデリアス(dELiA*s)も12月5日にチャプター11を申請しましたが、2月に清算されました。

また、転換社債のデフォルトを起こしたウェットシール(Wet Seal)も1月16日にチャプター11を申請しました。
1962年にカリフォルニア州ニューポートビーチで創業した同社は、13歳~23歳をターゲットとするウェットシール475店の他、24歳~34歳向けレディースアパレルのアーデンB(Arden B)57店をショッピングセンターで展開し、2013年度の売上高は5億3,010万ドルでしたが、3,840万ドルの純損失を計上していました。同社では店舗の66%にあたる338店を閉店し約3,700人の解雇を発表、再建にはDIPファイナンス(民事再生法等の法的整理にある企業向けの短期融資)による2,000万ドルと手元資金3,100万ドルで残った173店舗の運営を続けていくとしています。

加えて、レディースアパレルのキャッシェ(Caché)も戦略的オプションを模索していると
報じられていましたが、2月4日にチャプター11を申請しました。

この他、ノードストロームでも扱われているヤングデニムのジョーズ・ジーンズ(Joe’s Jeans)も
債務不履行に陥り、破綻の危機に瀕しています。

市場調査会社パイパー・ジャフリーのシニア・アナリストは
「近年の消費者の行動は地殻変動が起きており、オンラインで手軽にお気に入りの商品を探せるため、
ショッピングセンターの利用者数が減少している。この変化は非常に大きく、永続的とも見られている。
さらに、消費者がどうしても欲しいと思うような流行の服がないことも、状況をさらに悪くしている。」

と述べています。

また、投資銀行キー・プライベートバンクのアナリストは
「中核の客層をストアに引きつけるホットな流行ファッションがほとんどない。
今のファッションの中心はスマートフォンやタブレット、最新ヘッドフォンといったテクノロジーで、
今のティーンにとってはテクノロジーがファッションであり、ほぼ唯一のトレンド」

と見ています。

尚、2014年に公表されたスーパーマーケットとレストランを除く
主要小売チェーンの閉店数は2010年以来の多さとなる5,019店に及んでおり、
このうちアパレルチェーンは約1,200店に達しています。

主要小売チェーンの閉店数推移



オフィス J.K. 代表 ジェイ 広山 氏
ジェイ 広山 氏

1958年東京生まれ。卸売会社の営業及び企画開発部門に勤務後、渡米。 リサーチ会社勤務及びフリーの視察旅行コーディネーターを経て、1987年に友人とともにオフィスJ.K.を設立し代表を務める。日本及び米国の流通業界の生成、発展、展開に関する幅広い知識と全米の商業施設開発(都市開発を含む)に関する豊富な現地調査の経験を有しており、日本百貨店協会、日本ショッピングセンター協会、日本小売業協会の米国流通視察コーディネーターを長年務めるなど、
日米両国において多くの団体/企業のコーディネーション、コンサルティング業務、
講演会を数多く手掛け、その独自の視点と分析は高い評価を得ている。

・日本百貨店協会 スペシャルアドバイザー
 (季刊発行JDSA USAリテールレポート執筆・編集、2003年~
・日本ショッピングセンター協会 SCアカデミー講師(2007年~)
・国際ショッピングセンター協会 会員
・株式会社丹青社 アドバイザー
・JRグループ 米国流通業界レポート
 (年次レポート:2002~2006年、季刊レポート:2007年10月~)

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