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プロの視点

アメリカ流通業の最新動向(39)広がる共同物流

15/11/2>>ジェイ 広山 氏

燃料の節約都市部での混雑回避を目的に配送トラックを他社と共有する
共同物流(Collaborative logistics)の動きが広がりつつある物流業界において、
こうした共同物流が倉庫スペースにも浸透しつつあります。

ウォールストリートジャーナルによると、ドル高に加え消費が上向いていることを受けて
米国の輸入量は増加を続けており、産業用不動産の空室率が過去最低水準まで下がっています。
産業用不動産はオフィスや工場なども含まれますが、ほとんどは倉庫が占めています。
アジアからの輸入品が荷揚げされるカリフォルニア州南部では、
今年に入り倉庫の空室率が5%を下回っているところもあり、
不動産サービス大手のCBRE社によると
「倉庫を借りようとしてもほとんど見つからない状態」になっています。

また、東海岸の港湾部では、来年4月に予定されている拡張されたパナマ運河の供用が始まれば、
アジアからの超大型船が直接東海岸を目指せるようになり、貨物の取扱量が劇的に増えると予想され、
倉庫の絶対量が不足すると見られています。

一方で、キャンプ用品やハロウィーンの仮装用品、
クリスマスおよび年末商戦の装飾品といった季節商品を扱う販売業者の場合、
倉庫スペースはリースしているものの年間を通じて広いスペースが必要な訳ではなく、
使われていないスペースもあり、スペースが余る時期があります。

2013年に創業した倉庫スペースのオンライン取引サイトであるフレックス(Flexe、ワシントン州)は、
こうした余剰スペースを抱える倉庫業者や企業と
一時的な保管スペースを探している会社とを結びつけるサービスを提供
しており、
大量の返品やリコールといった突発的な緊急対応を迫られている企業などから好評を得て、
業績を急伸させています。同社では現在、国内30都市に100カ所以上の施設を持ち、
月決めでスペースを借りる企業からの手数料を収入にしています。

これまでも、企業が物流機能を委託するサード・パーティ・ロジスティクス(3PL)業界は、
短期的な倉庫問題への対応を専門に自社施設のスペースを提供している他、
多くの不動産ブローカーは余分なスペースのサブリースも扱ってきました。

しかし、フレックスのような新しい倉庫スペースの仲介サービスは、
最新の情報技術を活用してはるかに多くの倉庫利用者にサービスを提供できるため、
3PL業者より多くの選択肢を提供でき、容量の上限もなく、
ブローカーを通したサブリースよりも迅速で簡単に契約できることから、
今後成長が予想されます。

Flexe 倉庫スペースのオンライン取引サイト
Flexe 倉庫スペースのオンライン取引サイト
https://www.flexe.com/



オフィス J.K. 代表 ジェイ 広山 氏
ジェイ 広山 氏

1958年東京生まれ。卸売会社の営業及び企画開発部門に勤務後、渡米。 リサーチ会社勤務及びフリーの視察旅行コーディネーターを経て、1987年に友人とともにオフィスJ.K.を設立し代表を務める。日本及び米国の流通業界の生成、発展、展開に関する幅広い知識と全米の商業施設開発(都市開発を含む)に関する豊富な現地調査の経験を有しており、日本百貨店協会、日本ショッピングセンター協会、日本小売業協会の米国流通視察コーディネーターを長年務めるなど、
日米両国において多くの団体/企業のコーディネーション、コンサルティング業務、
講演会を数多く手掛け、その独自の視点と分析は高い評価を得ている。

・日本百貨店協会 スペシャルアドバイザー
 (季刊発行JDSA USAリテールレポート執筆・編集、2003年~
・日本ショッピングセンター協会 SCアカデミー講師(2007年~)
・国際ショッピングセンター協会 会員
・株式会社丹青社 アドバイザー
・JRグループ 米国流通業界レポート
 (年次レポート:2002~2006年、季刊レポート:2007年10月~)

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