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プロの視点

アメリカ流通業の最新動向(41)契約社員による宅配を始めたアマゾン

16/1/4>>ジェイ 広山 氏

アマゾンは最短1時間で宅配を行う「プライム・ナウ(Prime Now)」サービス強化に向けた人員確保のために
「アマゾン・フレックス(Amazon Flex)」と呼ぶ契約社員を使った配達を始めました。

プライム・ナウは同社のアマゾン・プライム(Amazon Prime)会員(年会費99ドル)に向けた
短時間の宅配サービスで、対象商品は日用品やオフィス用品など緊急を要する商品から書籍や玩具、
小型家電など約2万5千品目を扱っている他、ニューヨークやロサンゼルスでは
地元のスーパーマーケットや惣菜店などの買物代行及び宅配も請け負っており、
最短1時間の宅配料は7.99ドルを要しますが、注文から2時間の宅配は無料となっています。

契約雇用のアマゾン・フレックスの採用選考では犯歴等の身辺調査が行われた上で、
21歳以上でアンドロイド系スマートフォン(※配達用のアプリがアンドロイド用に設計されているためです)
及び自動車を所有していることが条件として挙げられており、採用後の時給は18ドルから25ドルで、
1日2時間から最大8時間(将来的には12時間)の好きな時間を選んで仕事ができることになっています。
現時点ではシアトルのみの採用となっていますが、
今後はニューヨークやバルティモア、マイアミ、ダラス、オースティン、シカゴ、インディアナポリス、
アトランタ、ポートランドなどプライム・ナウを展開している地域での採用も始める予定です。

こうした契約雇用は個人の車を利用する配車サービスのウーバー(Uber)やリフト(Lyft)、
買物代行・宅配サービスのインスタカート(Instacart)やポストメイト(Postmate)、
便利屋サービスのタスクラビット(TaskRabbit)やハンディ(Handy)が先行しており、
クラウドソーシングサービスとしてオンライン業界を中心に急増しています。
また、配車サービスのウーバーでは乗車していない車による配達サービスの実験を行っている他、
ウーバーやリフトの契約者がアマゾン・フレックスに登録することも考えられます。

しかし、これらクラウドソーシングを利用する企業は、
契約者が社員と見做されるかどうかで税務署や労働団体に提訴されている他
法整備が追いついていない点も指摘されていまして、
今後も継続して契約社員として認められるかどうかは不透明です。

アマゾン・フレックス・アプリのデモンストレーション
アマゾン・フレックス・アプリのデモンストレーション
https://youtu.be/6djmvemLDag



オフィス J.K. 代表 ジェイ 広山 氏
ジェイ 広山 氏

1958年東京生まれ。卸売会社の営業及び企画開発部門に勤務後、渡米。 リサーチ会社勤務及びフリーの視察旅行コーディネーターを経て、1987年に友人とともにオフィスJ.K.を設立し代表を務める。日本及び米国の流通業界の生成、発展、展開に関する幅広い知識と全米の商業施設開発(都市開発を含む)に関する豊富な現地調査の経験を有しており、日本百貨店協会、日本ショッピングセンター協会、日本小売業協会の米国流通視察コーディネーターを長年務めるなど、
日米両国において多くの団体/企業のコーディネーション、コンサルティング業務、
講演会を数多く手掛け、その独自の視点と分析は高い評価を得ている。

・日本百貨店協会 スペシャルアドバイザー
 (季刊発行JDSA USAリテールレポート執筆・編集、2003年~
・日本ショッピングセンター協会 SCアカデミー講師(2007年~)
・国際ショッピングセンター協会 会員
・株式会社丹青社 アドバイザー
・JRグループ 米国流通業界レポート
 (年次レポート:2002~2006年、季刊レポート:2007年10月~)

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