物流コストを削減したい企業様のためのお役立ちサイト 物流コスト削減.COM

  • HOME
  • 初めてご利用の方へ
  • メールレター配信申込
  • 記事投稿
  • サイトマップ
サイト内検索

お問い合わせフォームはコチラ

プロの視点

アメリカ流通業の最新動向(43)自社物流化を模索するアマゾン

16/3/7>>ジェイ 広山 氏

アマゾンの2015年度決算の速報値が公表されました。
売上高は創業僅か21年でついに1,000億ドルを突破し、
前年比20.2%増の1,070億600万ドル(約12兆8,000億円、$1=\120換算)となりました。
営業利益高は22億3,300万ドルで営業利益率は2.1%、純利益高は5億9,600万ドルで純利益率は0.6%です。

業績の急伸が続いている同社ですが、現在外部に委託している物流業務を、
自社オペレーションに転換する動きが水面下で進行しています。

昨年12月には数千台のトレーラーを購入したと報じられた他、
ボーイング767を20機リースする交渉も進められていると報じられました。
トレーラーはフルフィルメントセンターからソーテーションセンターへの商品の移動に用いる他、
トレーラーに商品を乗せて都市部のどこかに戦略的に配置し、
移動型ミニフルフィルメントセンターとして活用するのではないかという見方が出ています。
但し、トレーラーを牽引するトラックは、コスト高になるため購入に踏み切っておらず、
これまで通り外部業者(米国の場合はUPSとフェデックス)に委託し、
まだ直営には乗り出さない模様です。
飛行機のリースは、航空輸送の効率化を図ることが目的と見られています。

また、同社がフランスの宅配企業CoLis Priveを買収すると報じられました。
既に昨年中に25%の株式を取得していまして、
残りの75%の株式を取得して傘下に収めるとしています。
アナリストは、今後もこうした中小規模の宅配企業の買収を加速させ、
将来的には大企業並みのネットワークを構築するのではないかという見方を示しています。

加えて、アマゾンの中国の子会社がFederal Maritime Commission(FMC、連邦海運委員会)に
登録したと報じられました。
会社名はBeijing Century Joyo Courier Service Co(通称はアマゾンチャイナ)で、
今後中国との海上輸送において、フレイト・フォワーダーに乗り出すと見られています。

尚、同社の2015年度の配送費は115億3,900万ドルにも及びますが、
顧客から徴収する配送費や配送費が無料となるアマゾン・プライム会員費収入が
65億2,000万ドルありますので、実質配送費は50億1,900万ドルで、
売上比配送費率は4.7%となります。

陸、海、空のオペレーションに乗り出しつつある同社が、どこまでコスト削減を図り、
自社サプライチェーンを構築するのか今後も目が離せません。


アマゾン ホームページ
http://www.amazon.com/



オフィス J.K. 代表 ジェイ 広山 氏
ジェイ 広山 氏

1958年東京生まれ。卸売会社の営業及び企画開発部門に勤務後、渡米。 リサーチ会社勤務及びフリーの視察旅行コーディネーターを経て、1987年に友人とともにオフィスJ.K.を設立し代表を務める。日本及び米国の流通業界の生成、発展、展開に関する幅広い知識と全米の商業施設開発(都市開発を含む)に関する豊富な現地調査の経験を有しており、日本百貨店協会、日本ショッピングセンター協会、日本小売業協会の米国流通視察コーディネーターを長年務めるなど、
日米両国において多くの団体/企業のコーディネーション、コンサルティング業務、
講演会を数多く手掛け、その独自の視点と分析は高い評価を得ている。

・日本百貨店協会 スペシャルアドバイザー
 (季刊発行JDSA USAリテールレポート執筆・編集、2003年~
・日本ショッピングセンター協会 SCアカデミー講師(2007年~)
・国際ショッピングセンター協会 会員
・株式会社丹青社 アドバイザー
・JRグループ 米国流通業界レポート
 (年次レポート:2002~2006年、季刊レポート:2007年10月~)

ページトップへ
image