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プロの視点

アメリカ流通業の最新動向(55)次々と行われる新たな配達実験

17/3/8>>ジェイ 広山 氏

ドローン配達や自動運転トラック、自動運転配送車といった実験に留まらず、新たな配達実験が次々と行われています。

昨夏からヨーロッパの主要40都市で行われていた自走宅配ロボット「スターシップ(Starship)」の配達テストが、アメリカのワシントンDCとカリフォルニア州のレッドウッド市でもスタートしました。

このロボットは一昨年の11月にスカイプの元共同創業者であるアーティ・ヘインラ(Ahti Heinla)氏とヤヌス・フリス(Janus Friis)氏が創設したスターシップ・テクノロジー社が開発したもので、9台のカメラ、双方向オーディオ、各種センサーを搭載した全長約60㎝の6輪車で、ショッピングバッグ2個分に相当する食料品や料理、商品を(最大9㎏)配達できます。配達範囲は半径2マイル(3.2㎞)で、歩道を走り、人や障害物に出会っても自動的に避け、顧客が注文時に受け取ったアクセスコードを入力しないと蓋が開かないようになっているため、無理に蓋をあけようとするとアラームが鳴るようになっています。尚、完全に自動で走行しますが、コントロールセンターで人が常に監視しているので、道を間違えた場合もオペレーターが指示を出すことで、正確に配達することが可能になっています。

同社ではこれまでのテストで延べ5000マイル(8000㎞)を無事故で終えているので、今年度中にも認可を得て実用化したいと語っている他、配送範囲も近い将来には20マイル(32㎞)を実現するとしています。

また、同社はメルセデス・ベンツと共同でこのロボットとバンを組み合わせた「ロボバン」の実験も進めています。この実験ではバンがスターシップ8機を配達地域の中心地まで運び、ラストワンマイルとなる距離をスターシップが配達するシムテムです。

この他、メルセデツ・ベンツはドローンメーカーのマターネットと共同で、バンとドローンを組み合わせたシステム「バンズ&ドローンズ(Vans & Drones)」及び「ビジョンバン(Vision Van)」の開発を進めています。

バンズ&ドローンズは顧客のバンの屋根をドローンの着陸地点にするもので、外出先の作業場などで急に必要になった商品を小売店やメーカーなどに注文すると、ドローンに積まれた商品(最大2㎏)がバンを目指して飛んでくるシステムです。ビジョンバンはより将来を見据えたもので、バンがドローンの発着地になるものです。このシステムは配送センターそのものが自動化され、自動運転のバン内部もドローンへの積み込みや仕分けといった配送作業が自動化されており、最寄りの地点に到着すると、ドライバーが荷物を届けている間に、ドローンは近隣への配達を行うようになっています。実用化にはまだ時間を要すると考えられますが、多忙なドライバーの作業を軽減するとともに、配送効率を高めることが期待されています。


Starship
参照動画:https://youtu.be/PKnkXztVmww


Robovan
参照動画:https://youtu.be/9KvaT0daxvQ



Vans&Drones
参照動画:https://youtu.be/7vvKPSCzyB4


Vision Van
参照動画:https://youtu.be/jm_AsVBxOaE


オフィス J.K. 代表 ジェイ 広山 氏
ジェイ 広山 氏

1958年東京生まれ。卸売会社の営業及び企画開発部門に勤務後、渡米。 リサーチ会社勤務及びフリーの視察旅行コーディネーターを経て、1987年に友人とともにオフィスJ.K.を設立し代表を務める。日本及び米国の流通業界の生成、発展、展開に関する幅広い知識と全米の商業施設開発(都市開発を含む)に関する豊富な現地調査の経験を有しており、日本百貨店協会、日本ショッピングセンター協会、日本小売業協会の米国流通視察コーディネーターを長年務めるなど、
日米両国において多くの団体/企業のコーディネーション、コンサルティング業務、
講演会を数多く手掛け、その独自の視点と分析は高い評価を得ている。

・日本百貨店協会 スペシャルアドバイザー
 (季刊発行JDSA USAリテールレポート執筆・編集、2003年~
・日本ショッピングセンター協会 SCアカデミー講師(2007年~)
・国際ショッピングセンター協会 会員
・株式会社丹青社 アドバイザー
・JRグループ 米国流通業界レポート
 (年次レポート:2002~2006年、季刊レポート:2007年10月~)

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