物流コストを削減したい企業様のためのお役立ちサイト 物流コスト削減.COM

  • HOME
  • 初めてご利用の方へ
  • メールレター配信申込
  • 記事投稿
  • サイトマップ
サイト内検索

お問い合わせフォームはコチラ

プレミアムコンテンツ 湯浅和夫の「物流の常識・非常識」
No.2 SCMの原点:2008/8/1配信
-----------------------------------------------------------------------------------

消費財の物流の本来的な機能は何かといえば、突き詰めれば「小売店
の店頭在庫補充のための活動」と定義づけることができます。

これが本来の機能ですから、店頭在庫補充と無縁の活動はすべて「ム
ダ」ということになります。

ところで、消費財の物流といってもそこには多くの企業がかかわって
います。小売店はもちろん、問屋、消費財メーカー、そこに原材料・
部品等を納入するメーカーなどです。

改めて言うまでもないことですが、消費財メーカーが部品、半製品な
どを調達して生産した製品が問屋、小売店を経て消費者に渡ります。

これら小売店頭までの生産や物流の連鎖が、サプライチェーンと呼ば
れるものです。

イメージ図

さて、「ムダ探し」という視点からこのサプライチェーンを見るとき
の切り口が冒頭にあげた定義です。

サプライチェーンは、小売店の店頭在庫補充のために存在するという
視点で見たとき、小売店頭補充と無縁の物流はすべてムダという答え
が出てきます。

また、小売店頭に並んだけれども、売れずに返品されたという物流も
ムダということです。

たとえば、工場から物流センターに送り込んだ製品のうち、問屋に出
荷されなかった製品があれば、その製品にかかわる物流はすべてムダ
です。

また、物流センターから問屋に出荷したけれど、結局そこから小売店
には出荷されず、問屋の倉庫に眠っているという製品があれば、そこ
で行われた物流もムダということです。

つまり、消費財メーカーの生産から始まってそれ以降の物流のうち、
結局小売店頭まで辿り着かなかった製品があった場合、それにかかわ
る生産や物流はすべてムダということになるわけです。
それは、冒頭の定義から外れた活動だからです。

イメージ図

そこで、小売店頭の出荷動向に同期化させて物流や生産を行うことが
望ましいというサプライチェーン・マネジメント(SCM)という考
え方が登場します。

このように、物流は、消費財の場合は小売店頭、生産財の場合はユー
ザーの生産ラインに「直結させる」という意識を持つことがムダのな
い物流の実現にとって重要な意味を持つわけです。

この意識は個々の企業レベルでの「ムダ探し」においても大きな武器
になります。


湯浅和夫氏のプロフィール

株式会社 湯浅コンサルティング 代表取締役社長
1946年埼玉県生まれ。早稲田大学卒業後、(株)日通総合研究所に入社。同社常務取締役を経て、2004年4月(株)湯浅コンサルティングを設立し代表取締役社長に就任、現在に至る。(財)食品流通構造改善促進機構「電子商取引導入推進検討委員会」、国土交通省「自動車税制研究会」、(社)日本ロジスティクスシステム協会「物流技術管理士専門委員会」など歴任。著書多数。

image