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プレミアムコンテンツ 湯浅和夫の「物流の常識・非常識」
No.3 そもそもロジスティクスとは?:2008/9/1配信
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前回でSCMについて簡単にふれましたが、その前提になるのが、
個々の企業において「ロジスティクスが動いている」ということです。

消費財物流の本来的な機能は「小売店頭の在庫補充」のための活動だ
と言いましたが、これはメーカー、卸売業者など小売店頭に向かうサ
プライチェーンにかかわる企業が連携して行うことで初めて可能にな
ります。

このようなSCMを行うためには、そこに関係する個々の企業が生産、
仕入、物流などの「供給活動」を市場動向に合わせて行う仕組みがで
きていることが必要になります。

SCMは、関係する企業が連携して動くわけですから、その中で市場
動向と無縁の動きをする企業が存在したのではSCMは成り立ちませ
ん。

この市場動向に合わせて動く供給の仕組みが「ロジスティクス」と呼
ばれるものです。ですから、SCMは、言葉を換えれば、個々の企業
のロジスティクスの連携体と見るのが妥当です。

イメージ図

ロジスティクスという言葉は、よくご存知のように昔から存在します。

もともとは軍事用語です。日本では「兵站(へいたん)」と呼ばれて
おりましたが、残念ながらわが国軍隊の中では軽視されてきた感が否
めません。軍事用語としてのロジスティクスは、ごく簡単に言えば、
「武器、弾薬、食料、衣服、医薬品など前線の兵士が戦うために不可
欠な装備を供給し続ける活動」を言います。

それぞれ展開している前線にそれぞれ必要とされるものを必要なだけ
供給することを主たる任務としています。

前線で戦う兵士たちを後方から支援するという重要な役割を担ってい
るわけです。この後方支援がうまくいかなかったり、途絶えてしまう
と前線の戦闘力は大幅に鈍ることは言うまでもありません。本来の戦
うという任務を全うできないのみならず、病死や餓死で亡くなってし
まうという事態は、すべてロジスティクスの弱さによるものです。

いかがでしょうか。

軍隊におけるロジスティクスの役割は極めて大きいものがあります。
これを軽視しては戦いに勝つことはできません。

それどころか前線の兵士たちの生死にかかわるほどの役割を担ってい
るのがロジスティクスなのです。

さて、このロジスティクスを企業に当てはめたのがビジネスロジステ
ィクスと呼ばれるものです。

次回以降、企業におけるロジスティクスについて様々な角度から検討
したいと思います。

湯浅和夫氏のプロフィール

株式会社 湯浅コンサルティング 代表取締役社長
1946年埼玉県生まれ。早稲田大学卒業後、(株)日通総合研究所に入社。同社常務取締役を経て、2004年4月(株)湯浅コンサルティングを設立し代表取締役社長に就任、現在に至る。(財)食品流通構造改善促進機構「電子商取引導入推進検討委員会」、国土交通省「自動車税制研究会」、(社)日本ロジスティクスシステム協会「物流技術管理士専門委員会」など歴任。著書多数。

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