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プレミアムコンテンツ 湯浅和夫の「物流の常識・非常識」
No.5 出荷動向をあらわす数値:2008/11/5配信
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前回、ロジスティクスの三要素なるものを指摘しました。

それらは、市場動向に関する情報の把握と市場動向に同期化した
生産や仕入の体制、それに物流体制の三つです。

ロジスティクスを動かす三要素

これらのうち、どこの企業にも存在するのが三番目の物流体制で
す。

多くの企業をみると、「物流はあるけど、ロジスティクスは存在
しない」というのが実態です。敢えて付け加えれば、ロジスティ
クスの存在しない物流はムダだらけというのが否めない事実です。

その理由は、一番目の要素である「市場動向についての情報」が
不在であるためです。

つまり、多くの企業で、生産や仕入、物流など「供給活動」が市
場動向と無縁の形で行われているということです。こんなことや
っていたら、当然、大きなムダが出ることは言うまでもありませ
ん。


さて、それでは、市場動向というのは何でしょうか?

市場動向という言葉は極めて曖昧です。そこで、筆者は、市場へ
の「出荷動向」という言葉を使います。

出荷動向となると、具体的なイメージが湧くのではないでしょう
か。そうです、個々の企業の物流拠点から顧客への出荷動向とみ
ればよいのです。

市場への「出荷動向」と考えれば分かりやすい

たとえばメーカーなら、顧客である問屋への出荷動向です。こう
言うと、市場動向という点では、問屋から先の出荷動向も見なけ
ればいけないのではないかという指摘がなされることがあります。

もちろん、それはそうです。究極的には小売店頭の販売動向まで
把握できれば、これに越したことはありません。これがSCMの
原点です。

しかしながら、現実には、出荷動向をデータとして捉えられるの
はどの範囲かということです。実務的には、まず捉えられる範囲
からスタートするしかないと言えます。その意味では、自社の物
流拠点からの出荷データは間違いなく捉えることができますので、
ここから始めるのが妥当でしょう。


それでは、出荷データというのは、どのような形で把握するのが
よいのでしょうか。

当然のことながら、「個々の品目ごとの一日当り出荷量」という
のがベースになります。しかも、出荷があるたびに日ごとに移動
平均値として更新し続けることが欠かせません。このように把握
することで、文字通り「出荷動向」をあらわすことになります。


さて、みなさんは自社の出荷動向をこのような形で捉えているで
しょうか。このような数値が存在しない場合、当然、ロジスティ
クスは不在ということになります。


湯浅和夫氏のプロフィール

株式会社 湯浅コンサルティング 代表取締役社長
1946年埼玉県生まれ。早稲田大学卒業後、(株)日通総合研究所に入社。同社常務取締役を経て、2004年4月(株)湯浅コンサルティングを設立し代表取締役社長に就任、現在に至る。(財)食品流通構造改善促進機構「電子商取引導入推進検討委員会」、国土交通省「自動車税制研究会」、(社)日本ロジスティクスシステム協会「物流技術管理士専門委員会」など歴任。著書多数。

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