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プレミアムコンテンツ 湯浅和夫の「物流の常識・非常識」
No.6 出荷動向に合わせて商品を調達する:2008/12/2配信
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ロジスティクスの三要素のうち第一が「出荷動向の把握」でした。

これは、原則として「1日当り平均出荷量」という数値を使うこ
とになります。具体的にどんな数値かという点についてはまた後
で説明します。

ここでは、まず三要素の基本的な考え方をみていきたいと思います。

ロジスティクスの三要素

三要素の二つめは「出荷動向に合わせて商品を調達する」という
ことです。

ここでの調達は、言うまでもなく、出荷に合わせて減っていく在
庫を補充するための調達です。それでは、この在庫はどこに置い
てあるものでしょうか。

当然ですが、顧客への出荷を担う物流センターの在庫です。

ちょっと先走った説明になりますが、実は、ロジスティクスの要
ともいえる存在がこの物流センターの在庫なのです。

つまり、ロジスティクスは、このセンター在庫を起点に展開する
ということです。


さて、現在、この物流センターの在庫は、どのように調達されて
いますか?物流の方にこう聞くと、「在庫については物流では関
知していない」という声を多く聞きます。物流以外の部署で物流
センター在庫の補充をかけているということです。

メーカーでは、営業関連部署で在庫手配をするということが多く
見られます。また、流通業においては仕入部署がそれを担うとい
う形が多くあります。

別にどの部署でやってもかまわないのですが、問題は、どういう
考えで、それをやっているかということです。

たとえば、欠品を出して顧客に迷惑を掛けるわけにはいかないの
で、在庫は常に多めに持つという考えなら、在庫はどういうこと
になるでしょうか。

また、工場側で勝手に在庫を押し込んでくるなんていうことがあ
れば、在庫はどうなるでしょうか。あるいは、仕入担当が「大量
に買ってくれれば値引きする」とメーカーの営業から言われて、
大量に仕入れてしまったら、在庫はどうなるでしょうか。

その結果については、改めて説明する必要はないと思います。
物流センターにおいて在庫の過不足が発生するでしょうし、セン
ター間で在庫の偏在が起こるかもしれません。

欠品が出る一方で過剰在庫も発生するという最悪な事態が起こ
ってしまうに違いありません。

ここでの問題の原因は明らかです。「出荷動向をベースに在庫を
管理していない」ということです。出荷動向と無縁の在庫手配が
なされているということです。出荷動向に合わせて商品を調達す
るということは、出荷動向以外の要因をすべて排除するというこ
とを意味します。つまり、

これまでのやり方をすべて否定するということなのです。


湯浅和夫氏のプロフィール

株式会社 湯浅コンサルティング 代表取締役社長
1946年埼玉県生まれ。早稲田大学卒業後、(株)日通総合研究所に入社。同社常務取締役を経て、2004年4月(株)湯浅コンサルティングを設立し代表取締役社長に就任、現在に至る。(財)食品流通構造改善促進機構「電子商取引導入推進検討委員会」、国土交通省「自動車税制研究会」、(社)日本ロジスティクスシステム協会「物流技術管理士専門委員会」など歴任。著書多数。

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