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プレミアムコンテンツ 湯浅和夫の「物流の常識・非常識」

No.10 現下の情勢において物流部門がなすべきこと:2009/4/1配信
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ここで現下の情勢とは、言うまでもなく、100年に一度と言われているいまの不況状況を指します。
この連載の流れからはちょっと外れるかもしれませんが、ここでふれておいた方がいいと思いますので、
私の思いを書きたいと思います。

この大不況時において、よく「ピンチをチャンスとする」という言葉が聞かれます。
ここではこの言葉を「成長しているときにはできなかったことをいまこそやるチャンスだ」ととらえます。
皆さんも実感されているでしょうが、企業が成長しているときには、
現状を否定するような改革を行うのは実際問題として無理です。
「うまくいってるのに、なぜいま変える必要があるのか」と一蹴されてしまいます。
うまく行っているときは、いわゆる「保守派」の天下です。
こういうとき改革派は異端児扱いされるのが普通です。

こういう視点で見ると、いまは改革派にとって出番です。
これまでのやり方が決してすべて否定されたわけではありませんが、
「このままではだめだ。何か新しいことをしなければ」という思いが全社的に芽生えていることはたしかです。

さて、このような中で物流として何に取り組むべきでしょうか。私の考えはもうお見通しでしょう。
是非、本格的にロジスティクスに取り組んでもらいたいと思います。
ロジスティクスは、顧客納品から生産計画支援までを一元的に管理する概念です。

ベースとなるのは、これまで書いてきたように「品目別の出荷動向」です。
これに合わせて拠点在庫の配置をし、これに合わせて生産を行ってもらうということです。
こうすることで在庫を極小化できます。
資金回収が早まり、キャッシュフローにも好影響を与えます。

在庫の極小化とキャッシュフローへの好影響

また、物流コストも削減できます。ロジスティクスが不在の企業においては、
これまで出荷動向と無縁の生産、物流によって「見えないムダ」が多く発生していました。

この際、これらのムダを排除し、経営効率を上げることに関心を持つべきだと思います。
これまでは、そうは言っても、在庫の手配は営業部門がやってる、生産部門は生産効率が大事だということで、
これを一元管理するなど企業内でなかなか認められないことでした。
でも、それにより明らかにムダが出ているわけですから、いまこそ、その排除に取り組むべきではないでしょうか。
物流サービスも同じです。いつまで「顧客の要求は何でも聞く」という非効率なサービスを続けるのでしょうか?

いまこそ、これらの非合理なムダを排除する絶好の機会だと思いますが、いかがでしょうか?


湯浅和夫氏のプロフィール

株式会社 湯浅コンサルティング 代表取締役社長
1946年埼玉県生まれ。早稲田大学卒業後、(株)日通総合研究所に入社。同社常務取締役を経て、2004年4月(株)湯浅コンサルティングを設立し代表取締役社長に就任、現在に至る。(財)食品流通構造改善促進機構「電子商取引導入推進検討委員会」、国土交通省「自動車税制研究会」、(社)日本ロジスティクスシステム協会「物流技術管理士専門委員会」など歴任。著書多数。

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