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プレミアムコンテンツ 湯浅和夫の「物流の常識・非常識」

No.11 数字で物流を解剖する:2009/5/1配信
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今回も前回に続き、時機に合った話をしたいと思います。
おそらく、いま多くの企業では、トップから物流コスト削減の指示が出されていると思います。
そこで、やっていただきたいのが、いま行われている物流を数字によって解剖することです。
物流の実態をしっかりつかまなければ、改革・改善といっても決して先に進むことはできません。

ロジスティクスが導入されていない場合、つまり、生産や仕入、営業などの指示に従って、
言葉を換えれば、生産や仕入、営業などの活動に合わせて物流をやっている場合、
おそらく不可解な物の流れが多く存在していると思われます。

不可解な流れというのは、本来あってはならない物流を言います。
つまり、ムダな動きです。これを数字によって明らかにするのです。

昨年の秋頃までは、売上が伸び続けていたという企業が少なくありませんでした。
この場合、当然、物流部門は出荷に追われます。
その過程で、少なからぬムリ、ムラ、ムダが発生しているでしょうが、
それについて異を唱える暇などなかったというのが実態でしょう。

もっとも「売上増は七難隠す」と言いますから、異を唱えても
「そんなことどうでもいい。とにかくお客に届ければいいんだ」ということで相手にされなかったでしょう。

そのような「売上増が隠してきたムダ」をいまこそ取り払うべきです。
そこで有用なのが「OD表」です。Origin(発地)とDestination(着地)の頭文字を取ったものです。
昔、物流管理に取り組み始めたときに、どの企業でも必ず作ったものですが、
最近は、なぜかあまり見かけなくなりました。

物流関係施設をすべて縦横に一覧表示し、どこからどこにどれくらいの物量が動いているかを示したものが基本表です。
物量以外にもいろいろな数値を表示して管理に使いますが、まず基本表を作ってみるのがいいと思います。
つまり、物流管理の原点に返るということです。

O-D表

もし工場や倉庫など物流関係の施設が10ヶ所あれば、100のマス目ができます。
さて、そこに数字が入ったとして、その表をじっくり見てください。
本来あるはずもない物の移動が随所に見られませんか?

昔、この表を見た物流担当者が唖然呆然とする光景が多く見られましたが、いまでも同じかもしれません。
当然、本来あってはならない物の動きは、その原因を究明すると同時に、それをなくす対策が採られます。
それによって、どれくらいのコスト削減が可能でしょうか?
ただ、単純にムダな動きを無くす作業です。

まず、ここから始めるのがいいのではないでしょうか。


湯浅和夫氏のプロフィール

株式会社 湯浅コンサルティング 代表取締役社長
1946年埼玉県生まれ。早稲田大学卒業後、(株)日通総合研究所に入社。同社常務取締役を経て、2004年4月(株)湯浅コンサルティングを設立し代表取締役社長に就任、現在に至る。(財)食品流通構造改善促進機構「電子商取引導入推進検討委員会」、国土交通省「自動車税制研究会」、(社)日本ロジスティクスシステム協会「物流技術管理士専門委員会」など歴任。著書多数。

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