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プレミアムコンテンツ 湯浅和夫の「物流の常識・非常識」

No.15 適正な在庫日数とは:2009/9/1配信
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物流拠点に配置する在庫日数はどう決めればよいのでしょうか?
論理的に適正な在庫日数というのはあるのでしょうか?

もちろん、あります。論理的に突き詰めれば、一つの答えにたどり着きます。

ここで論理的とは「在庫は出荷のために持つものだということを
前提に必要最小限の値を求める」ということを意味します。

さて、それでは、その答えはどのようになるでしょうか?

当然のことですが、その答えは「1日分」です。明日出荷する在庫が今日あればよいということです。
明後日必要とする在庫を何も今日の時点で持つ必要はありません。

ただ、当然そうはいかないという現実があります。
簡単な例を出せば、もし1日分の在庫にすれば、毎日補充が必要になり、
それではトラック1台の半分にもならないなんてことになれば2日分の在庫保持が好ましいかもしれません。

また、問屋などで、メーカーとの取引条件が一定ロットで決まっていれば、1日分と決めても、
現実的には何日分の在庫にもなってしまうかもしれません。

このように、正解は1日分だといっても、現実的にはもっと多くの日数になってしまうというのが実態です。

そこで、私は、たとえば「1週間分」と決めて、必要ならその後是正していくというくらいの考えで
いいのではないかと言っているのです。

ここで重要なのは、「在庫日数」を決めるということです。
これが、物流拠点の在庫管理の出発点になるからです。

日数の決め方にはこだわらず、まず日数を決めることが必要なのです。
在庫日数が決まれば、在庫量の計算は簡単です。
10日分の在庫というのは「10日分の出荷に相当する在庫」という意味ですから、
「1日当り出荷量」を「在庫日数」に掛けることで在庫量が算定されます。

この1日当り出荷量は、当然在庫アイテムによって異なります。

同じ在庫日数でも、出荷の多いアイテムの在庫は多くなりますし、
出荷の少ないアイテムの在庫は少なくなります。

在庫においてこのような当たり前の関係を維持しようというのが
「在庫管理」です。

ただ、いままで1ヵ月分くらいの在庫を物流拠点に持っていたのに、
急に1週間分にしようといっても、現実的にはなかなか困難なところがあることも事実です。

その場合、どうしたらよいのでしょうか?

当然、「現状」から「1週間分の在庫」に向けた過渡的な取り組みが必要になります。

そのやり方については次回お話したいと思います。

ポイント


湯浅和夫氏のプロフィール

株式会社 湯浅コンサルティング 代表取締役社長
1946年埼玉県生まれ。早稲田大学卒業後、(株)日通総合研究所に入社。同社常務取締役を経て、2004年4月(株)湯浅コンサルティングを設立し代表取締役社長に就任、現在に至る。(財)食品流通構造改善促進機構「電子商取引導入推進検討委員会」、国土交通省「自動車税制研究会」、(社)日本ロジスティクスシステム協会「物流技術管理士専門委員会」など歴任。著書多数。

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