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プレミアムコンテンツ 湯浅和夫の「物流の常識・非常識」

No.19 発注方式の基礎知識 :2010/1/6配信
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在庫管理というのは、管理のために設定した在庫水準に実際の在庫量を合わせることをねらいとしています。
言うまでもなく、出荷に応じて在庫は徐々に減っていきます。
減った在庫は、あるタイミングで設定した水準まで復元することが必要になります。

この復元する量を算定するのが在庫管理の主要な業務です。つまり、発注量の算定です。
前回、この発注方式として四つあるといいました。発注するタイミングを「定期」と「不定期」の二つに分け、
発注量を「定量」と「不定量」の二つに分けて、それぞれ組み合わせたものです。

改めて整理すれば、以下の四つの発注方式になります。

(1)定期定量発注
(2)定期不定量発注
(3)不定期定量発注
(4)不定期不定量発注


これらの発注方式については在庫管理の本を開けば、必ず登場しているはずです。
それぞれの説明は、読んで字の如しですので要らないと思います。
そこで、これら四つの方式をじっと睨んでください。
何かおかしい、何か納得できないという文字が浮かんできませんか?

文字としては定期、不定期、定量、不定量の四つしかありません。
このうち、定期か不定期かは問題ないですね。
毎週決まった曜日に、あるいは毎月決まった日に発注するという「定期」の発注はどこの会社でも行われています。
また、発注点のようなものを決めておいて、在庫がそれにふれたら発注するという「不定期」の発注もよく見かける方式です。

さて、もったいぶらずに言いますと、納得できない文字というのは「定量」です。
いかがですか、毎回同じ量を発注するというのは現実的でしょうか?

「出荷は変動する」ということを前提にすれば、毎回「定量」を発注していると出荷との間にミスマッチが生じ
、結果として在庫量に過不足が発生することは明らかです。
平準的な出荷が保証されるならばいいのですが、出荷は変動するものだという前提に立つと、
発注量における「定量」という概念は、実務的には適さないということになります。

ですから、いまは在庫管理において用いられる発注方式としては、「定量」という概念を除いた方式、
つまり「定期不定量」、「不定期不定量」の二つの方式とみるのが現実的です。

次回以降で、これらについて、その意味と使い分けについて説明します。

在庫管理の2つの要素




湯浅和夫氏のプロフィール

株式会社 湯浅コンサルティング 代表取締役社長
1946年埼玉県生まれ。早稲田大学卒業後、(株)日通総合研究所に入社。同社常務取締役を経て、2004年4月(株)湯浅コンサルティングを設立し代表取締役社長に就任、現在に至る。(財)食品流通構造改善促進機構「電子商取引導入推進検討委員会」、国土交通省「自動車税制研究会」、(社)日本ロジスティクスシステム協会「物流技術管理士専門委員会」など歴任。著書多数。

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