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プレミアムコンテンツ 湯浅和夫の「物流の常識・非常識」

No.21 在庫は「日数」をベースに管理する :2010/3/2配信
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在庫管理というと、これまで発注量や発注点の数量を「実数」で決めるという方式が多くありました。
もちろん、いまでも存在します。
簡単に言うと、ある商品の在庫が「100個」を切ったら、「1000個」発注するというやり方です。

前回ふれたように、この方法の問題点は、それらの数字を出荷動向の変化に合わせて
メンテナンスし続けなければならないという点です。
在庫アイテムが1万品目あったとしたら、そのすべてをメンテナンスし続けるということです。
実務的には、ほとんど不可能です。

在庫は出荷動向に合わせて持つことが必要です。
その意味で、メンテナンスできない実数による在庫管理は意味がないということになります。
出荷の動きに合わせて発注点や発注量が変化し続けることが必要なのです。
そのためには、どうしたらよいのでしょうか?

その方法は簡単です。
発注点や発注量を「日数」で設定しておけばよいのです。

発注点というのは、本来の意味からすれば「発注してから入荷されるまでの日数」
つまり「リードタイム日数」をもとに決められるものです。もともと概念としては日数なのです。

発注量も同じです。発注量というのは、実務的には「何日分の在庫」を注文するかということです。
たとえば、1000個注文するということは、本来は「それで何日分の出荷に対応できる」という胸算用があるはずです。
つまり、発注量は「何日分」の在庫を発注するという形で決められるべきものなのです。

ポイント 出荷の動向に合わせて在庫を管理するには、発注点や発注量を「日数」で設定。

さて、このように、適正な在庫を維持するための枠組みを「日数」で作っておけば、
出荷の動向に合わせて在庫を管理することは簡単です。
日数に「ある数字」を掛けて必要な在庫の量を算出するということです。
ここでいう「ある数字」についてはおわかりのことと思います。
これまで、この連載で何度か登場しています。

その数字とは、在庫アイテム別の「一日当り平均出荷量」です。
アイテム別に出荷があるたびに「移動平均値」として計算される数字です。
出荷があるたびに計算されるので、文字通り出荷動向を現します。

出荷動向の算出

たとえば、あるアイテムの一日当り平均出荷量が100個だとします。
そのリードタイム日数が3日なら、在庫が 300個(100個×3日)を切ったときが発注点となります。
また、在庫を「10日分持つ」と決めているなら、発注する量は1000個(100個×10日)になります。

これが在庫管理の基本的なメカニズムです。
次回、より詳しく検討してみます。


湯浅和夫氏のプロフィール

株式会社 湯浅コンサルティング 代表取締役社長
1946年埼玉県生まれ。早稲田大学卒業後、(株)日通総合研究所に入社。同社常務取締役を経て、2004年4月(株)湯浅コンサルティングを設立し代表取締役社長に就任、現在に至る。(財)食品流通構造改善促進機構「電子商取引導入推進検討委員会」、国土交通省「自動車税制研究会」、(社)日本ロジスティクスシステム協会「物流技術管理士専門委員会」など歴任。著書多数。

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