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プレミアムコンテンツ 湯浅和夫の「物流の常識・非常識」

No.23 改めて「リードタイム」を考える :2010/5/6配信
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リードタイムというのは、日常的によく使う言葉だと思います。
一般的には、何かをするまでに必要な期間のようなものです。
これを在庫管理で使った場合、商品を発注してからそれが入荷して使えるまでの期間を言います。
たとえば、今日昼までに発注したものは明日の昼までには入荷するという約束であれば、リードタイムは「一日」となります。

ここで注意を要するのは、リードタイムは、在庫管理においては「時間」ではなく「日数」で数えるという点です。
簡単な例を出してみましょう。

たとえば、今日の午後6時に発注したものが明後日の午前8時に入荷するといった場合、時間で計算すると「38時間」になります。
それでは、これを日数でみると、何日分になるでしょうか?
この場合、答えは「1日」です。

それでは、入荷日時は同じにして、発注を昼の12時にした場合はどうなるでしょうか?
時間で言うと「44時間」です。
この場合、日数でいえば「1日半」になるのです。

いかがでしょうか。日数が何を示すのか、おわかりでしょうか?
「リードタイム日数」というのは何の日数かというと、
発注してから入荷するまでの間に持っているべき在庫量を出荷日数に換算したものです。
発注してから入荷するまでの間に欠品を出さないためには何日分の在庫を持っていればよいかという在庫の量をいうのです。
ですから、何日分というのは出荷が何日あるかということを意味するのです。

先の例で言えば、6時に発注した時には、その日の出荷はもう終わっていたとします。
そうなると、それが入荷する明後日の朝8時までに出荷があるのは、明日の1日だけです。
だから、リードタイムは「1日」なのです。
つまり出荷1日分の在庫を持っていればよいということになります。
お昼に発注したとすれば、その日の午後の出荷と明日1日の出荷の「1日半」がリードタイムになるわけです。

いかがでしょうか?在庫管理におけるリードタイムというものがどういう意味を持っているか、おわかりいただけたと思います。
リードタイムは欠品を出さないための在庫の量を意味するということです。
ですから、このリードタイムをきちんと守ってもらうことは在庫を適正に維持するという点で極めて重要なことなのです。

リードタイムが3日だと思っていたのに5日かかったということになれば、
安全在庫を持っていなければ、2日分欠品が出てしまうことになります。
逆に、リードタイムが3日だと思っていのに、1日で入荷したとなれば、2日分余分に在庫を持たざるをえなくなります。
在庫スペースに問題が出てしまいます。
リードタイムとはこのようなものだということをまずご理解ください。

リードタイムは「日数」で数えるもの。


湯浅和夫氏のプロフィール

株式会社 湯浅コンサルティング 代表取締役社長
1946年埼玉県生まれ。早稲田大学卒業後、(株)日通総合研究所に入社。同社常務取締役を経て、2004年4月(株)湯浅コンサルティングを設立し代表取締役社長に就任、現在に至る。(財)食品流通構造改善促進機構「電子商取引導入推進検討委員会」、国土交通省「自動車税制研究会」、(社)日本ロジスティクスシステム協会「物流技術管理士専門委員会」など歴任。著書多数。

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