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プレミアムコンテンツ 湯浅和夫の「物流の常識・非常識」

No.25 発注量はこう計算する(1) :2010/7/1配信
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発注量というのは、リードタイム後の一定期間の出荷量に対応する在庫量を指すことは前回説明したとおりです。

ここで一定期間とは、定期発注の場合は、発注サイクルを指します。月1回の発注ならば1ヵ月分、
週1回の発注ならば1週間分になります。

リードタイムを3週間と見れば、 いま発注したものは3週間後に入荷することになり、
週1回の発注なら「1週間分」の在庫が入荷することになるわけです。


さて、発注量の意味はわかったとして、それでは、発注量は、実際にどのように計算すればよいのでしょうか?
上でみた「週1回発注、リードタイム3週間」という前提で考えてみましょう。


ここで発注量の算定にあたって検討すべき二つの数値が登場します。
一つが、当然のことですが、リードタイム後の1週間でどれくらいの出荷が見込めるかという「想定出荷量」です。
これがわかれば、その分を発注すればよいように感じますが、それだけでは発注量は決まりません。
もう一つ検討しなければならない数値があります。それが、直近の「在庫残高」です。


具体的な例で見てみましょう。たとえば1週間の想定出荷量を100個と見込んだとしますと、
その100個を発注すればよいように思われますが、その直前の時点で在庫残高が80個あったらどうなるでしょうか?

ここで、この在庫残高を無視して100個発注してしまうと、それが入荷した段階で180個の在庫となってしまいます。
在庫は、その1週間で100個あればよいわけですから、80個分の在庫は過剰となってしまいます。


この簡単な例でおわかりのように、発注量の計算にあたっては、
想定出荷量100個から在庫残高80個分を引くというステップが必要になるわけです。
つまり、発注量は20個になるわけです。これについて異論はないと思います。

発注量の計算方法


さて、ここで、みなさんに考えていただきたいのですが、
これら二つの数値である「想定出荷量」と「在庫残高」は具体的にどのように導き出せばよいのでしょうか?

この答が出れば、在庫管理についての理解は完璧と言ってよいと思います。
次回までに是非答をご準備いただきたいと思います。

少しだけヒントを言えば、想定発注量はリードタイムが長くなればなるほど、予測が必要になります。
想定できる波動があれば、それも取り込んで考える必要があります。
また、在庫残高は、リードタイム期間中の入出荷量を想定して計算していけば、答が出てきます。



湯浅和夫氏のプロフィール

株式会社 湯浅コンサルティング 代表取締役社長
1946年埼玉県生まれ。早稲田大学卒業後、(株)日通総合研究所に入社。同社常務取締役を経て、2004年4月(株)湯浅コンサルティングを設立し代表取締役社長に就任、現在に至る。(財)食品流通構造改善促進機構「電子商取引導入推進検討委員会」、国土交通省「自動車税制研究会」、(社)日本ロジスティクスシステム協会「物流技術管理士専門委員会」など歴任。著書多数。

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