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プレミアムコンテンツ 湯浅和夫の「物流の常識・非常識」

No.27 発注量はこう計算する(3)在庫残高の計算 :2010/9/1配信
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リードタイム後の想定出荷量については、
特にリードタイムが長い場合に「予測」が必要になることは前回説明しました。
要は、いま発注する在庫は「どれくらいの出荷量」を想定して準備すればよいのか
ということがポイントになります。
想定する出荷量はこれくらいだよということがわかればいいということです。

ただ、ここで一つ注意しなければならないことがあります。
たとえば、リードタイム後の期間にセールや特売などのイベントが入る場合には、
それらのための在庫を別途手配しておかないといけないということです。

ここで重要なのは「別途手配」するということです。イベントは通常出荷とは異なりますので、
通常の在庫手配に紛れ込ませてはいけません。
必ず別途に手配するのだということに注意してください。
これについては、改めて実際の発注量計算でふれます。

さて、発注量を決めるもう一つの数値がリードタイム後の「在庫残高」です。
想定出荷量に相当する在庫からこの在庫残高を引いた残りが発注量になるのです。
これについては特に説明は要らないと思います。

ただ、在庫残高の計算といってもそう簡単ではありません。
リードタイム後の在庫残高ですから、リードタイム期間中の出荷量を想定しなければなりません。
発注時点での在庫からリードタイム期間中の想定出荷量を引くことが必要です。

また、「発注残」も計算に入れる必要があります。
たとえば、毎週発注していて、リードタイムが3週間なら、
リードタイム期間中に3回発注が行われているはずです。
発注が行われていて、まだ入荷されない在庫を「発注残」といいます。

これは、リードタイム期間中に入荷が想定されるものですから、在庫を増加させる要素として機能します。

つまり、リードタイム後の在庫残高は、
「発注時点での在庫残高+リードタイム期間中の入荷量(発注残)-リードタイム期間中の出荷量」
という計算式で求められることになります。

言葉であれこれ言うよりも、この式をご覧になればおわかりいただけると思います。
もっと容易に理解していただくためには、実際に数字を使って計算過程を示すのが有効だと思います。

次回にその計算例をもとに説明したいと思います。

リードタイム後の在庫残高


湯浅和夫氏のプロフィール

株式会社 湯浅コンサルティング 代表取締役社長
1946年埼玉県生まれ。早稲田大学卒業後、(株)日通総合研究所に入社。同社常務取締役を経て、2004年4月(株)湯浅コンサルティングを設立し代表取締役社長に就任、現在に至る。(財)食品流通構造改善促進機構「電子商取引導入推進検討委員会」、国土交通省「自動車税制研究会」、(社)日本ロジスティクスシステム協会「物流技術管理士専門委員会」など歴任。著書多数。

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