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プレミアムコンテンツ 湯浅和夫の「物流の常識・非常識」

No.28 発注量を計算してみよう :2010/10/1配信
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これまで3回にわたって発注量計算の考え方について説明してきました。
いま、週1回、リードタイム3週間で発注しているという前提で考えますと、
発注量は、「想定されるリードタイム後1週間の出荷量(A)」-「リードタイム後の時点での在庫残高(B)」
ということになります。
たとえば(A)が100個で、(B)が20個なら、発注量は「80個」ということになります。

前回(B)は、
「発注時点での在庫残高+リードタイム期間中の入荷量(発注残)-リードタイム期間中の出荷量」
で計算されるといいました。

これは何を意味しているかというと、リードタイム期間中の出荷量を想定し、
リードタイム期間中に使うことができる在庫量を算定し、それと比較して、その差額を出しているわけです。
発注残は在庫になるわけですから、発注時点での在庫量とこの発注残が「使用可能な在庫量」になります。

さて、この式に上の(A)を加えれば、発注量を表す式ができあがります。
つまり、「想定されるリードタイム後1週間の出荷量(A)」を加えればいいのです。
その結果、以下のような式ができあがります。

発注量=「(リードタイム期間+リードタイム期間後1週間)の想定出荷量」-
    「発注時点での在庫残高+リードタイム期間中の入荷量(発注残)」


週平均100個の出荷があると想定され、リードタイムが3週間なら、
こ れに1週間を加えた400個という数字が発注時点での「想定出荷量」(リードタイム3週間+1週間=4週間×100個)です。
この400個に対しリードタイム後の在庫残高を引けば発注量が出てくることになります。

たとえば、発注時点での在庫残高が50個、
リードタイム期間中に入荷が予定される発注残が80個、100個、90個ならば、
使用可能な在庫はこれらをトータルした「320個」になります。
想定出荷量400個からこの320個を引いた80個が発注量になるわけです。

別の角度から検証してみましょう。
上の(B)で示した式からリードタイム後の在庫残高を計算しても「20個」になります。
リードタイム後1週間の出荷量は100個と想定していますので、
20個の在庫残を引けば80個発注すればいいということになります。

その考え方は極めて簡単なのですが、意外と面倒な説明になったかもしれません。
じっくりと読まれて、ご理解いただければと思います。
在庫管理の根幹を成す考え方ですから、是非そのメカニズムを頭に入れてください。

発注量の計算式と例


湯浅和夫氏のプロフィール

株式会社 湯浅コンサルティング 代表取締役社長
1946年埼玉県生まれ。早稲田大学卒業後、(株)日通総合研究所に入社。同社常務取締役を経て、2004年4月(株)湯浅コンサルティングを設立し代表取締役社長に就任、現在に至る。(財)食品流通構造改善促進機構「電子商取引導入推進検討委員会」、国土交通省「自動車税制研究会」、(社)日本ロジスティクスシステム協会「物流技術管理士専門委員会」など歴任。著書多数。

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