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プレミアムコンテンツ 湯浅和夫の「物流の常識・非常識」

No.29 在庫管理は物流コスト削減の切り札 :2010/11/1配信
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これまで在庫管理について「定期発注法」を中心に詳しく説明してきました。

まだ「発注点法」の説明が残っていますが、ここで復習の意味を込めて
在庫管理の意義についておさらいをしておきたいと思います。

もう在庫管理の話はうんざりだという方もおられるかもしれませんが、
なぜ在庫管理が必要なのかという点を改めて理解していただければ、
うんざり感も少しは減るかもしれません。

この連載の始めの頃に、物流の最も望ましい姿は
「市場が必要とする商品だけを必要とされる場所に必要な量だけ移動させること」
だと言いました。逆にいえば、必要のない移動や保管はしないということです。

必要か必要ないかは市場つまり顧客が決めるわけです。社内の営業部門が、
安心のため手元に在庫をたくさん保持するという事態は許されないということです。

この物流の望ましい姿は、言葉を換えれば、
市場には市場が必要とする在庫しか配置しないという状況を作り出せばよいということです。
要は、顧客から注文があったときに必要な在庫がそこにあればよいということです。

このような状況が、必要最小限の物流を実現することになるわけです。
そのために欠かせない技法が「在庫管理」です。

市場が必要とする商品や量は「商品別1日当り出荷動向」で把握できます。
必要最小限を維持するための枠組みが「在庫日数」です。
在庫日数分を必要な量だけ保持するための仕組みが在庫管理というわけです。

その意味で、物流の最も望ましい姿を実現するためには、
言葉を換えれば「必要最小限のコスト」で物流を行うためには、
「在庫管理」が動いてなければならないのです。

いまそこで行われている物流活動の無駄を見つけて、排除することももちろん重要ですが、
その前に、必要のない物流はやらないという状態を確保することこそが必要ではないでしょうか。

これまで在庫管理に多くの紙幅を割いてきたのは、このような考えによるものです。

在庫管理自体はそれほど難しいものではありません。そのような思いで説明をしてきました。

いま改めて、あるいは今後「在庫管理」に興味を持たれたら、この連載をもう一度読み直してください。
市販の在庫管理の本と比べ、かなりわかりやすく説明してきたという自負があります。

在庫管理は物流コスト削減の切り札なのです。

さて、在庫管理の位置づけについて改めてご理解いただけたと思いますので、
次回からもう少し在庫管理の話を続けたいと思います。

必要のない物流はやらないという状態を確保する


湯浅和夫氏のプロフィール

株式会社 湯浅コンサルティング 代表取締役社長
1946年埼玉県生まれ。早稲田大学卒業後、(株)日通総合研究所に入社。同社常務取締役を経て、2004年4月(株)湯浅コンサルティングを設立し代表取締役社長に就任、現在に至る。(財)食品流通構造改善促進機構「電子商取引導入推進検討委員会」、国土交通省「自動車税制研究会」、(社)日本ロジスティクスシステム協会「物流技術管理士専門委員会」など歴任。著書多数。

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