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プレミアムコンテンツ 湯浅和夫の「物流の常識・非常識」

No.30 在庫管理のまとめ :2010/12/6配信
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在庫管理は、突き詰めれば、発注方式に至ると以前お話しました。
そして、発注方式としては、定期定量発注、定期不定量発注、不定期定量発注、 不定期不定量発注の
四つがあるといいました。

これらのうち、「定量」発注は現実的ではないということで、
現在使えるのは、 「定期不定量発注」と「不定期不定量発注」の二つであるとして、その説明をしてきました。

前回まで「定期発注」についてお話ししましたので、
今回は「不定期発注」について説明し、在庫管理の詳しい解説を終わりにしたいと思います。

ただ、不定期発注についても、そのポイントはすでに説明しています。
これは別名「発注点法」とも言われ、設定した発注点に達したときに設定した量を発注するというものです。
発注点が何か についてはご存知のことと思います。

「リードタイム日数」がこれにあたります。

リードタイムとは、 発注したものが入荷して使える状態になるまでの日数です。
たとえば、リードタイムが5日なら、 在庫があと5日分になったときに、発注するということです。

リードタイム計算の例

それでは、いまの在庫が「あと何日分の出荷に相当するのか」という判断はどうするのでしょうか ?

言うまでもなく、いまある在庫量を現時点での「一日当り平均出荷量」で割ることで判断します 。
この値が「リードタイム日数分」に相当するとなったら、発注するというわけです。

さて、次に、発注する量はどれだけを発注すればいいのでしょうか?
これもおわかりだと思います 。

そう、「あらかじめ設定した在庫日数分」です。

つまり、仮に「1週間分の在庫を持つ」と決めたな ら、1週間分の量を発注すればいいのです。
発注点法の特徴はここにあります。
つまり、持つ在庫の量を自分で決めることができるということです。
10日分でも2週間分でもかまいません。

決めた日数分の発注量がどれくらいになるのかという計算も簡単です。
リードタイムの在庫量と同じように、設定した在庫日数に1日当り平均出荷量を掛ければいいのです。

発注量計算の例

いかがでしょうか?これが発注点法の基本的な考えです。
前回述べた定期発注法もこの発注点法も考え方は同じです。
1日当り平均出荷量をベースにして、持つべき在庫日数分の量を発注するということです。

こうすることで、市場動向に適合した在庫を常に維持することが可能になるのです。
この在庫管理がベースの技法となってロジスティクスが稼働するわけです。

次回から、また新たな視点から話をしたいと思います。


湯浅和夫氏のプロフィール

株式会社 湯浅コンサルティング 代表取締役社長
1946年埼玉県生まれ。早稲田大学卒業後、(株)日通総合研究所に入社。同社常務取締役を経て、2004年4月(株)湯浅コンサルティングを設立し代表取締役社長に就任、現在に至る。(財)食品流通構造改善促進機構「電子商取引導入推進検討委員会」、国土交通省「自動車税制研究会」、(社)日本ロジスティクスシステム協会「物流技術管理士専門委員会」など歴任。著書多数。

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