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プレミアムコンテンツ 湯浅和夫の「物流の常識・非常識」

No.32 物流の企業経営への貢献 :2011/2/7配信
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これまで在庫を中心とした理屈っぽい話が続いてきましたので、
このへんで気分転換を兼ねて、まったく違った話題を取り上げてみたいと思います。

改めてということになりますが、
物流さらにはロジスティクスが経営にどのような形で貢献するのかということを
テーマにしたいと思います。
自分たちの仕事が経営にどのように貢献しているのかという点について知っておくことは
物流担当者にとって重要な意味を持つと思うからです。

それでは、経営への貢献を端的に示すにはどのようにすればよいのでしょうか。
一つのやり方は経営指標との関係で見るという方法です。
何らかの経営指標を設定し、その指標の向上に物流やロジスティクスがどのように貢献できるかを見るのです。

いま何らかの指標といいましたが、その経営指標としては何を持ってくればよいでしょうか。
できれば企業の総合的な評価指標を使うのがいいと思います。

さて、総合評価指標としては「ROA(Return On Assets):総資産利益率」が妥当といえるでしょう。
なぜ、これが総合的な評価指標として適切かというと、 企業経営の目的に適っているからです。

ここで企業経営を定義してみましょう。

もちろん、それぞれの視点によりさまざまな定義ができるかもしれませんが、
共通的には「限られた資源を効果的に配分し、最大の効果(利益)を生み出すこと」という定義ができると思います。
改めて言うまでもなく、企業はみずから集めた資本や他から借り入れたお金を使って必要な資産を入手し、
それらの資産を使って商売をします。その商売で利益を得るわけです。
つまり、資産を最大限活用して、最大の効果を得ることが経営者に求められているのです。

そして、この成果を見る指標が「ROA」なのです。その計算式は以下のようになります。

ROA(総資産利益率)= 利益/総資産

総資産は、貸借対照表の資産総額を指します。
利益は、損益計算書から持ってきます。


基本的には、資産が生み出す「事業利益(営業利益+営業外収入)」を使いますが、
営業利益でも経常利益でも差し支えありません。

詳しくは次回に説明しますが、
皆さんは、このROAの計算式を見て、物流とのかかわりでどんなことを思い浮かべますか?
物流のあり方がこの指標にどんな影響を与えるかを考えてみてください。
それが、物流の経営への貢献内容ということになります。





湯浅和夫氏のプロフィール

株式会社 湯浅コンサルティング 代表取締役社長
1946年埼玉県生まれ。早稲田大学卒業後、(株)日通総合研究所に入社。同社常務取締役を経て、2004年4月(株)湯浅コンサルティングを設立し代表取締役社長に就任、現在に至る。(財)食品流通構造改善促進機構「電子商取引導入推進検討委員会」、国土交通省「自動車税制研究会」、(社)日本ロジスティクスシステム協会「物流技術管理士専門委員会」など歴任。著書多数。

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